2011年2月20日 (日)

蒸留所改め醸造所@Recklinghausen==ドイツビール紀行2010(その8)==

>>前回の続き

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人に連れられていく、というのはなかなか面倒な事です。
いつもは自分で色々と調べ、現地で迷って辿り着く醸造所も、こうして連れてこられると一体ここは何処なのか、が分かりません。(笑)

後ほどGoogleMapで検索して、やっとその場所を特定しました。
訪れたのはRecklinghausenという街。ドルトムントに住んでいた時も聞いたことが無い街です。しかし、調べてみると人口は10万人強なので小都市という部類よりも大きい感じです。

ルール地方というのは、工業地帯だけあって歴史的に人口の流入があります。
よって、そこそこの人口を持つ都市が多いのが特徴、実際、ケルン、デュッセルドルフ、エッセン、ドルトムントなど、ドイツの人口ベスト10に入るような街が多くあります。

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2011年2月17日 (木)

工業地帯の住宅地にポツンとある醸造所==ドイツビール紀行2010(その7)==

>>前回の続き

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ルール工業地帯の最大の特徴は、味気ない街並みが多い事、しかし緑が多い事。
列車から眺める風景は、緑の中に煙突が建っている、という感じを受けます。
今回は、そんなルールの都市のひとつ、Castrop-Rauxelに行きました。

名前は知っていたのですが、訪れるのは初めてです。

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距離的にはドルトムントから10kmほど。以前、僕はドルトムントの街外れにある大学構内に住んでいましたが、そこからだと自転車で行こうと思えば行ける距離です。

しかし、なぜこの街に来ることがなかったかというと、醸造所が無かったからです。

この街に初めての醸造所として出来たのが、Brauhaus Ruetershoff。
オープンは2005年と、新しい醸造所です。

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2011年1月27日 (木)

ルール地方で見つけた地域文化の中心にある醸造所==ドイツビール紀行2010(その5)==

>>前回の続き

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サッカー観戦の後、ビーレフェルトからウンナ(Unna)へやって来ました。
ウンナはドルトムント郊外にある小都市で、交通的にもほぼドルトムントと一体になっている街です。
ドルトムント市営のトラムも、ここウンナの側まで伸びていますし、ドイツ鉄道が運行するSバーンも2都市間を頻繁に結んでいます。

この街に醸造所がある事は知っていましたが、近い所はなかなか寄らないもので、数年間ほったらかし状態でした。
今回、せっかくの機会なので帰り道に立ち寄ってみます。

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Lindenbraeuというレンガ作りの建物が、ほぼ街の中心にあります。
ここが目指す醸造所です。
この醸造所は、1859年から1979年まで街の醸造所として稼働していました。
かつてはこの街になくてはならないビールだったのでしょう。
しかし、ここルール地方というのは、ドルトムントを中心に醸造所の集約・巨大化がドイツで最も進んだエリアであり、特に戦後はそれが加速して小さな醸造所の閉鎖が進んでいきました。

この醸造所も大手醸造所の市場に押されるようにして閉鎖に追い込まれたのでしょう。

しかし、この建物は街のシンボルとして残り、コンサートなどのイベントホールとしてずっと存在していたようです。
そして、2002年から、再び醸造所として復活します。

そんな街の誇りとしての醸造所に、さぁ入ってみましょう!

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2007年3月21日 (水)

元祖アルトビール?〜学生街の酒場にて〜

この醸造所に関するメインサイトのページ>>

Pinksmueller

99年2月、ヴェストファレンの大学都市ミュンスターに住む友人ノーベルトの所に遊びに行こうと、ドルトムントから友人3人と共に寝袋持参でやって来ました。
中心部から少し外れた所に住んでいるノーベルトの家ですが、さすがに学生街だけあって周辺にも酒場やカフェが多く存在しています。
夜「どこかに飲みに行こう!」となったので、
Munster_mapPinks Müllerへ行こう!」と提案しました。当時手元にあったビールマップに掲載されていたのが、この店だったのです。

ミュンスター在住4年のノーベルトは一応知っていたらしく
「そういえば、一軒醸造所があると聞いたことがある」と言っていますが、まだ行った事は無いそうで、それならば行ってみよう、となりました。

Pmueller_2 ノーベルトを含め、ドイツ人4人を従えて道案内するのは日本人の僕です。(笑)
途中、ノーベルトが「何でオレが住んでいる街で、日本人に案内されるんだろう?」と苦笑していました。

桶や柄杓をデザインしたシンボルマークが彫られた大きな木の扉が醸造所の目印です。
ドアを開けると、いかにも「学生街の古き酒場」と言った雰囲気がプンプンしています。古い学生街だから存在している酒場なのでしょう。

メニューを見ると
「Alt Bier(アルトビール)」と書いてあるではないですか。
アルトビールで有名な街は、日本人も多く住むデュッセルドルフです。しかし、名著「ビール世界史紀行」によれば、ミュンスターでアルトビールが造られていたのは、デュッセルドルフよりも400年ほど昔の話。13世紀には既に存在していたそうです。
同行した友人のニコルはデュッセルドルフ出身なので、この街にもアルトがあると言うことに随分とビックリした様子でした。

この店のアルトはデュッセルドルフのそれが持つ深い赤褐色ではなく、薄く色づいた赤茶色でした。
しかし、色は違っても、口の中にフワリと拡がる香りや、飲んだ後にずっと残る味わいは、やっぱりアルトそのものでした。

ちなみに、ニコルは出身地デュッセルドルフにアルトというビールがあるのを誇りに思っていましたが、実はビールが余り好きではないので、生まれてからのこの人生、10杯くらいしか飲んだことが無いと言うことでした。

・・・・ドイツには、そんな人もいます。

もっとまともな写真はないの?・・・ありません(>_<)

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2007年2月 2日 (金)

特急の停まらない駅前にて〜Pott's@Oelde〜

Potts

ちょっとメジャー系が続いていますので、マイナー系を一軒。

友人のひとりがGutherslohという街に実家があり、そこの集落の祭りを見に行くことになりました。
祭りと言っても特別に何かする訳ではありませんが、地元民にとってはあちこちに散らばった家族や友人が一同に集まる行事なので、彼も随分と楽しみにしているようでした。

待ち合わせはOelde。古い駅舎に駅員の姿が見えません。
快速列車の停まる駅であっても旅客対応の駅員を置かない場合もあるのか、ルール地方にはガランとした雰囲気の駅が多いです。
ここはドルトムントから快速で1時間弱の所にある小さな小さな街で、駅前に一軒のPott's Brauereiという1769年創業の醸造所があります。この醸造所のビールは、ルール地方では結構メジャーなビールでほとんどの酒屋で「330mlキャップ付き」という特徴のある瓶ビールを取り扱っています。

僕のルームメイトでもあったトーマスが好きなビールのひとつで、何度か飲んだことがあります。

Hoelde_1 醸造所は商店街の入口のような敷地に建っています。
規模的には、僕が最近のライフワークで巡っているフランケン地方(バイエルン州北部)の田舎町にある醸造所とほとんど変わりませんが、商業的なルール地方らしく「ここが醸造所である」と言うことを誇示しています。
壁面には「ビールが出来るまで」が描かれており、その横のガラス越しに醸造設備を眺めることができます。

併設パブは時間が早すぎて入れず・・・・と思ったら郊外にデカイ工場を建てたようでした。

(1998・古い話で申し訳ないっす)

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