「Sonne(太陽)」という名の醸造所@Ebermannstadt==ドイツビール紀行2012(その19)==
今回向かったのは、Ebermannstadt(エバーマンシュタット)と言う街です。
この街はフランケン地方の中でもForchheim郡に属する街で、人口は周辺集落を含めて約7000人。
Forchheimからのローカル列車があり、約1時間でアクセスできます。
ディーゼル車がコトコトと走るのは、典型的なフランケンの田舎風景の中ですから、車窓を見ているだけでも楽しい路線です。
さて、そんな街に何しに来たかと言うと、もちろんビールを飲みに来ました。
この街は市街地の中心部に2軒の醸造所があります。
それも至近距離に並んでいるため、とてもハシゴがしやすい、何ともありがたい街なのです。
実は2004年にも訪問しており、8年ぶりの再訪です。
まずはBrauerei Sonnne。1803年創業。
広場の入口に近い所にある白亜の建物がそれです。ただし、ここはHotel-Gasthof Sonne。
直営のガストホフで、もちろん宿泊もできます。
ビールはどこで作っているのか、というと、ここから数百m離れた場所に醸造所があります。
この醸造所はビールを醸すだけで居酒屋などはありません。
実は、この街を最初に訪れた時、手元の資料では「Kommun Brauerei(共同醸造所)」としてこの醸造所が紹介されていました。
実際に行ってみると、Brauerei Sonneの文字が掲げてあるので、現在は単独の醸造所として営まれている様です。
内装は典型的なガストホフ。
押しこめばもっとテーブルが入りますが、それは入れないのが田舎流。
ビールは三種類。
左からヴァイスビア、ケラービア、ピルス。
お馴染みのSchweinebraten(シュバイネブラーテン)。
フランケン地方では、メニューに必ず載っているメニュー。
Zartes Rehgulasch mit Preiselbearen,frischen Pfifferlingen Blaukraut und Kloss。
何とも長ったらしいですが、ハンガリー風のシチューのこと。添えられているPreiselbearenはコケモモの事。肉にジャムを合わせるってのが何とも欧州的な発想です。
さて、次はこのSchwanenbraeu。
Schwanとは白鳥の事です。その名の通り白鳥が壁に描かれています。
先ほどのSonneから徒歩5秒の至近距離にあり、同じテーブルで飲めるのではないか、と感じる程の距離。笑
今回は、この醸造所が所有する郊外のビアガーデンに行こうと企んでいました。
行き方を訪ねに店員さんに聞くと、
「今日は村祭りがあるから、ビアガーデンはお休みだよ」
と何ともショッキングな返事。
じゃあ、ここでビールを一杯飲もうかと思ったら、
「準備中だからちょっと待って」。
と言うことで、今回はパスして次へと向かいます。
■Inforamtion■
Brauerei Sonne
Hauptstraße 29
91320 Ebermannstadt
Schwanenbräu
Am Marktplatz 2
91320 Ebermannstadt
Ebermannstadtから離れて、周辺の村々を巡る旅の始まりです。
次回へ続く>>
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