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2012年1月15日 (日)

古いフランケンスタイルのデュンケルを楽しむ==ドイツビール紀行2010(その40)==

>>前回の続き

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続いてやって来たのは、Breitengüßbach(ブライテンギュスーバッハ)という長ったらしい名前の街。バンベルク郡に属しており3500人ほどの人口がありますので、集落というよりも小さな街です。
街の真ん中を走っているのはコーブルク方面への幹線ルートですが、今日ではB73号線がバイパスとして機能しているため、通過車両は皆無であり、道幅の割にはノンビリとした雰囲気の街です。
旧街道を迂回するようにバイパスができて閑散としている日本の地方都市の様なイメージですね。

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目指す醸造所Brauerei Hümmer(ヒュマー醸造所)はその街のほぼ中心にあります。
創業は1642年、なかなかの老舗であることは、角に大きな敷地を取っている事からも解ります。
また、上写真右の男性横にあるのは井戸(Quelle)です。醸造所が集落の中で一番水の良い場所にあることは多く、水道普及前は周辺の人達がこれ汲みに来ていたのでしょう。
まさにこの醸造所は地域の中心であったと想像できます。

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側面から見た醸造所。
左が上写真の建物で、いわゆるガストシュテッテ(食堂居酒屋)です。
そしてその裏側に醸造所があります。
一本管が出ていますが、これはおそらく麦芽の滓を農家に分ける時に使う物で、珍しく上向きです。
一般的には、下向きで荷台に「落とす」のですが、これは中にネジ状の回転物が入っていてニョキニョキと押し出して来る物と思われます。

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中庭はビアガーデンとなっています。
夕方7時位に来たら、地元の人が集う姿を見れて面白いです。

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さて、ビールを楽しみます。

まずはこの店の看板ビールであるAltfränkisches Dunkels Bierで麦芽の甘みを楽しみます。
Altとは「古い」という意味で、Altfränkischで「古いフランケン地方のスタイル」という意味です。
一応フィルターには掛かっていますので、完全に昔のままと言うわけではありませんが。

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続いてHümmer Pilsでホップの香りを楽しみます。
フランケン地方では、褐色系と黄金色系の2つのビールがある場合、後者の方はピルスかヘレスのどちらかであることが多いですがこの店はピルス。

どっちを名乗っているのか一軒一軒比べながら飲み歩くのも面白いです。

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Brauerei Gasthof Hümmer
Bamberger Str. 22,
96149 Breitengüßbach
Tel.: 09544 20344

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次回へとづづく>>

 

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