デュンケルのみを醸す醸造所と「都市のソーセージ」==ドイツビール紀行2010(その26)==
集落の中を進むと、何となく麦芽の匂いがして来ました。
近くに醸造所がある証拠です。
小さな看板がひとつ出ているだけ、Brauerei Hofmannはそんな小さな醸造所でした。
創業は1897年ですから、フランケンの中ではかなり新しい部類の店ですから、おそらく創業当時から使われている建物でしょう。
道路沿いにあったのはあくまでビールを醸す醸造所。
ビールを飲むためのガストホフは、道の反対側の大きな敷地の奥の方にありました。
小さな正面玄関を通らずに裏手に行くと、そこにはビアガーデンがありました。
夏の日は、やはりビアガーデンに席を陣取るに限ります。
クスクスと笑う声がします。
従業員の女の子達が、僕のTシャツに書かれた「Ich bin ein Bierfotograf(私はビール写真家です)」という文字を見て笑っているようです。
オイオイ、客を見てそんなに笑うなよ、と言いたくなりましたが(笑)、それをチャンスとばかりに
「僕はそんな者だから、写真をパシャパシャと撮らせてもらうよ〜」
と声を掛けます。
さて、ビールを注文。
Von Fass(樽から)のビールはこの醸造所が醸すHoffmannstropferと言われるビールのみです。それもフランケン伝統のデュンケルというのが、またまた良いですな。
一応ヴァイスビアもありますが、こちらはバンベルクとバイロイトの中間にあるKulmbachの物を仕入れての販売。
Hofmannstropfer 0.5L 1.9Euro
0.25L 1.2Euro
Kapuziner Weizen 0.5L 2.3Euro
0.3L 1.6Euro
続いて、小腹は減ったのでBrotzeit(ブロートツァイト=軽食)を注文します。
気になったのはStadtwuerst(都市のソーセージ)。名前だけみると「???」ですが、そういう物を注文するのが僕のビアライゼの流儀。
楽しみに待っていたら、ただのWuerstsalat(ソーセージの薄切りを並べた物)が出ていきました。
がっかりだけど、これもフランケンの定番料理のひとつだからヨシとします。
Brauerei Gasthof Hofmann
Hohenschwaerz 16
91322 Graefenberg
Tel: 09192 251
営業時間 月曜15:00〜
水曜から日曜9:30〜
定休日 火曜
| 固定リンク
「312 フランケン地方」カテゴリの記事
- 旅の最後は「Spezialナイト」==ドイツビール紀行2012(その32)==(2013.12.22)
- 村祭りのブラスバンド==ドイツビール紀行2012(その31)==(2013.11.17)
- 田舎町にあるけど1308年創業の老舗==ドイツビール紀行2012(その30)==(2013.10.29)
- フランケンの田舎集落歴訪==ドイツビール紀行2012(その29)==(2013.10.28)
- 行き付けのDrei Kronenでモーニングビール(?)を一杯==ドイツビール紀行2012(その23)==(2013.08.31)
「013 ドイツビール紀行2010」カテゴリの記事
- 帰国の途==ドイツビール紀行2010(その43)==(2012.10.12)
- ビアパーティー@友人宅==ドイツビール紀行2010(その42)==(2012.04.29)
- 連続する5kmの醸造所連鎖とBrotzeit==ドイツビール紀行2010(その41)==(2012.02.26)
- 古いフランケンスタイルのデュンケルを楽しむ==ドイツビール紀行2010(その40)==(2012.01.15)
- 17世紀から続く小さな醸造所==ドイツビール紀行2010(その39)==(2012.01.01)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント