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2011年2月20日 (日)

蒸留所改め醸造所@Recklinghausen==ドイツビール紀行2010(その8)==

>>前回の続き

R0018221

人に連れられていく、というのはなかなか面倒な事です。
いつもは自分で色々と調べ、現地で迷って辿り着く醸造所も、こうして連れてこられると一体ここは何処なのか、が分かりません。(笑)

後ほどGoogleMapで検索して、やっとその場所を特定しました。
訪れたのはRecklinghausenという街。ドルトムントに住んでいた時も聞いたことが無い街です。しかし、調べてみると人口は10万人強なので小都市という部類よりも大きい感じです。

ルール地方というのは、工業地帯だけあって歴史的に人口の流入があります。
よって、そこそこの人口を持つ都市が多いのが特徴、実際、ケルン、デュッセルドルフ、エッセン、ドルトムントなど、ドイツの人口ベスト10に入るような街が多くあります。

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地形を見ると典型的なドイツの街です。
旧城壁を撤去して造られた環状線状の道路と、その外に中央駅(Hauptbahnhof)があります。

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今回訪れたのはBoente Hausbrauerei。
一応環状線の内側にある古い建物です。

醸造所としての創業は1988年と新しいのですが、その前は1830年からKornの蒸留所として稼働していました。Kornとは麦を原料にした蒸留酒(シュナップス)の一種です。
まぁ、同じような材料を使っていたので、ビールを醸すようになったのかもしれません。

Alter_boente

(昔のポスター:公式サイトより引用)

ただし、なぜもっと早い時期に、たとえば19世紀終盤に醸造所にならなかったのかがとても不思議。このエリアの炭鉱が栄えていた事もありルール地方のビールの消費量はドイツの中でもかなりの物でしたので。

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Dsc_6297

Dsc_6301

ここで醸されているビールは3種類。
上からHelles、Dunkel、Weissbierです。
ルール地方の主流はPilsなのですが、ここではバイエルン流にHellesというのが興味深いです。もっとも、周辺はPilsだらけなので、その差別化の為かもしれません。

Boente Hausbrauerei
Augsitinessen str.4
45657 Recklinghausen
公式サイト

Boente Hell  0.2l  2.1Euro
Boente Dunkel 0.2l 2.1Euro
Weizenbier  0.5l  4.0Euro

次回へ続く>>

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コメント

夢のような旅ですね。うらやましい。

投稿: zanki | 2011年10月26日 (水) 08時24分

zankiさん>
ドイツはどこにでもローカルビールがあるので、こんな旅が可能なのですね。
日本はそれ以上に日本酒蔵がありますので、それ以上の旅が可能な国なんです。実は。

投稿: 小林麦酒 | 2011年12月11日 (日) 08時03分

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