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2010年12月 5日 (日)

城壁の街、Sesslach再訪==ドイツビール紀行2009(その33)==

>>前回の続き

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2008年春のビアライゼの際、Sesslachという小さな集落にある共同醸造所「Komunbrauerei」を訪れました。
しかし、当時は情報をほとんど持っていなかったため、そこが毎週金曜日のみ稼働していると言う事を知らず、空振りをしました。
ただし、この集落にある2軒のクナイペ(酒場)で飲む事ができるため、ビールを飲むことに関しては達成しました。

しかし、この「共同醸造所」という一風変わった形態を見てみたいという希望もあり、何度か入手したアドレスにメールをしてみたものの、返事がありません。

諦めかけていた時に、神の手が。
友人の父上氏が、何とこの集落の近くの学校で教員をしており、直接ここの醸造責任者に話をしてくれ、アポまで取ってくれました。

地元でビール情報の編纂等を行っている友人達も、この醸造所に関してはそれほど情報を持っていないとの事なので、みんなで車で出かけようとなった訳です。

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Sesslach はCoburgに属している人口1300人ほどの集落です。
距離的にはStaffelstein辺りからバスがでてれば一番良いのですが、行政的な関係から、Coburgの交通体系に属しており、Coburgの中央駅からのバスでアクセスします。
(ただし本数は少なし・・・)

かなり歴史のある街で、中世からの城壁にグルリと囲まれているのですが、宣伝が下手くそなのか観光客がほとんど居ない、という不思議な集落です。

↓へ続きます。

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城壁の中は基本的に住民優先なので、我々は外に車を置いて街中へと入ります。
これだけの美しい街なのに、並んでいるのは普通のカフェやらパン屋、肉屋などで、いわゆるお土産屋系があまりありません。
時々、トラクターが轟音を立てて走っています。

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街の広場には、古くからのレストランやガストホフが並んでいます。
ここにある二軒のガストホフ「Gasthof Reiwand」と「Land Gasthof Roten Ochsen」で出されているビールが、この集落の共同醸造所(Komunbrauerei=コミューンブラウエライ)で造られている物です。

醸造所が空く時間は金曜の午後のみ。
ちょっと早めに着いたので、先にGasthof Reinwaldで昼食とします。

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まずはビールで乾杯。
ちなみに、僕らは車ですが、昨日も一緒だった若い友人達は自転車でやって来てここで合流しました。
前回はボックを飲みましたが、今回はデュンケルを。

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ハンバーグの様に見えますが、まぁ似たような物。
Hachfleischkuechla mit Kartoffelbrei。

Hackfleischとはひき肉の事で、KuechlaはKuchen(クーヘン=ケーキの事)のフランケン語標記です。要するにひき肉でケーキの様にした食物・・・・まぁハンバーグと同じです。(笑)

空腹を満たした所で、いざ醸造所へ。
そこは、ドイツ中の醸造所を数多く訪れた僕にとっても、見た事も無いような醸造所でした。

2008年のSesslach訪問の記事はこちら
2008年訪問時のガストホフ訪問はこちらこちら

次回へと続く>>

==宣伝==
旅行人163号に、「バンベルクでビアライゼ」という記事を書きました。
12月1日発売です。



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