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2010年12月 4日 (土)

小さな集落で見つけた「究極の地ビール」==ドイツビール紀行2009(その32)==

>>前回の続き

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バンベルク最終日。
この日は現地のビール仲間と一緒に、何軒かの醸造所を回ります。
彼等はこのエリアの醸造所を知り尽くしているので、頼りになりますが、コースはこちらが決めます。

この日は友人の車でのビアライゼと言う事もあり、特に交通の便が悪いところを選びます。

一軒目だけは「是非連れていきたい」醸造所があるとの事なので、まずはそこを訪れました。

バンベルクから北に30kmほどに位置するBad Stafffelstein周辺は、フランケンの中でも特に醸造所が密集しているエリアで、僕も何度も訪れています。
基本的には、ここまで列車に自転車を積み、そこから周辺を回って戻る、というのがパターンです。

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まず訪れたのは、Uezingという人口600人ほどの小さな小さな集落。
そこにはまさに「究極の地ビール」文化がありました。

そこはまさに「究極の地ビール」の世界が広がっていました。
↓へと続きます。

実はこの集落を訪れるのは2回目です。

前回は2003年。この集落にあるはずだったJohan Dinkel Brauereiを訪れた事があります。
その時、既にこの醸造所は閉鎖されており、がっかりと元の道を引き返した思い出があります。

今回訪れる醸造所は、創業が2004年とかなり新しい醸造所ですが、ビール文化というのは創業年に関係無い、と言う事を証明する様な場所でした。

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場所は集落の入口。
目印はぶら下がったハムの模型。ここはその名も「Metzger Braeu(肉屋の醸造所)」です。

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店の入口は小さな階段。
ここから地下室へと入っていきます。壁に掲げられたの「Geoeffnet」とは、「開店中」という意味です。
ちなみに、肉屋としての営業時間は朝6:30〜12:15、休憩を挟んで14:00〜18:00です。

オジサンが手にしているのは、空のビール瓶。
肉屋なんだけど、ビールを売っているぞ、というなによりの証です。

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地下に入った店内はこんな感じ。
冷蔵ケースには、精肉の他、ハム・ソーセージ類が並んでいます。その他、パスタ類、調味料類、パン(仕入れ品)、日用雑貨などなど・・・・。集落唯一のスーパーとしての品揃えです。
さらに、空き時間には郵便配達をしていると言うから、脱帽です。

 

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店の奥に、ビールサーバーがありました。
基本的にビールはここでのみの販売で、客には2Lの通い瓶での販売をしています。

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ビールは一種類のみ。陶器のジョッキだと中身が見えず、色が見えないのですが、中身あデュンケルです。
ただ、このエリアの醸造所の多くは、具体的に何のスタイルか、と言う事をあまり気にする様子はなく、ただ「Bier」とか「Lager」としか書いてありません。(笑)

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本職は肉屋さんですので、燻製設備などが置かれた工房があるのですが、その隣に醸造所がありました。
実は彼、元々は趣味でビールを醸すホームブルワーで、友人達の仲間なのです。
2004年の法改正により、より小さな単位での醸造所開業ができるようになったため、この店を立ち上げました。


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さて、なかなか美味しいこのビールですが、何とこの店には客席がありません。(笑)
よって、店内で購入したビールは、外の庭で飲みます。(笑)

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フラリと買い物にやって来たオジサンも、グイと一杯飲んで行きます。
村人から愛される、小さな醸造所。ここに「究極の地ビール」の世界を見ました。

Hausbrauerei Reichert  
  Uetzinger Metzgerbräu
  Stublanger Str. 2 
  96231 Bad Staffelstein-Uetzing 

次回へと続く>>

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