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2010年11月20日 (土)

ど田舎にあるけど、1366年創業の老舗==ドイツビール紀行2009(その28)==

>>前回の続き

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テクテクと歩いてやって来たのはHerrnsdorf。
集落の真ん中にある教会の、やはり近くに醸造所はありました。
写真右の建物が食堂と宿屋であるガストハウス、左(奥)の建物がビールを作る醸造所です。
店内に270席、外のテラスに50席と、まぁ典型的な田舎のガストハウスの規模なんですが、店内の席数が多いのは、冠婚葬祭用の部屋を持っているからでしょう。
普段からそんなに多くの客が入る訳ではありません。

この醸造所の創業は、何と1366年。鎌倉幕府が倒れて、南北朝時代の喧騒の頃です。
その頃から、こんな田舎街でビールを醸し続けているなんて、何だか凄い話です。
↓へ続きます。

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こぢんまりとしたテラス席。
まだ午後の早い時間なので誰もいません。ちなみに、地元の爺さんなどの常連サンは、店内にあるシュタムティッシュ(常連席)に居座っている事が多いため、あまり外の席には座っていません。

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ビールはラーガー(と言う名でヘレス)、ちょっと強めのボック、そしてこの地方の名物「ラオホ」などのラインナップ。ラオホを注文します。
バンベルク市内のそれとは、色がかなり薄く感じますが、実はこの位の色が主流です。

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ちょうど居合わせたご夫婦とちょっと話をします。
フランクフルトから来たお二人は、キャンピングカーで毎年フランケン地方を回っているとの事。フランケンで毎年何を?、と聞くと・・・

「Bierreise!!(ビール巡りさ!)」

と答えてくれました。
何と、同じではないですか!

これを機会に色々と情報交換をします。こちらはドイツ全土で約350軒、フランケンだけでも100軒以上の醸造所を回っていますので、あれこれと地図に書きこんであげます。

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ちなみに、ご夫婦が食べているのは、Brotzeit Teller(ブロートツァイトテラー)と呼ばれる盛り合わせです。
(Brotzeitに関しては、メインサイト「ビール文化研究所」を参照ください)

さて、ご夫婦と話をしていると、一人のオジサンが現れました。
なにやらオーナーと一言二言話をして、ドドドと大きな音を立てて再登場します。
それについては、次回・・・。

Brauerei Gaststaette Barnikel
Dorfer str.5
96158 Herrnsdorf
Tel:09502 293

次回へ続く>>

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コメント

1366年創業!日本で考えると想像を絶する歴史ですね
小林麦酒さんの350軒巡りにも驚かされます( Д) ゚ ゚

ビールだけではなくドイツの文化の紹介も楽しみにしています
Brotzeit Teller今度ドイツに行ったら食べてみます!

投稿: ビア | 2010年11月20日 (土) 11時42分

ビアさん>
1366年創業ってところは、やはり老舗の多いドイツでも老舗の部類に入ります。
修道院系ですと、1040年創業なんて所もありますけどね。

投稿: 小林麦酒 | 2010年11月21日 (日) 06時54分

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