バンベルクの巨大ケラー Wild Rose Keller==ドイツビール紀行2009(その30)==
当ビール文化研究所で、何度も紹介しているのが「ケラー」です。
Keller(ケラー=貯蔵庫、地下室)という言葉が、フランケンを含むバイエルン地方ではそのまま「ビアガーデン」を指します。醸造所がそこで造ったビールを貯蔵するケラーの上に、ビアガーデンを造った事からその言語があります。
今回訪れたのはWild Rose Keller。
かつては醸造所のケラーだったのですが、今日では外部調達のビールで、ケラーの営業のみをしている所です。
場所的には、シュレンケルラを醸すBrauerei Heller、世界遺産を見下ろす絶景のSpezial KellerなどがあるStephansberg(シュテファンスベルク)の上、Spezialの裏手になります。
このケラーの特徴は、地元率が高い事です。
裏手のSpezial Kellerは、その景観が素晴らしいこともあり、観光客の比率が比較的高いのですが、ここは景観は皆無のためほとんど観光客はいません。
看板には、
「5月から9月の天気が良い場合オープン」と書かれてます。(笑)
途中で天気が悪くなったら・・・・一応ホールがあるのでそこへ逃げこむのがベストです。
なお、平日は16時から、週末は15時からのオープンです。
↓へ続きます。
このケラーは広大です。
店内に約300席、外は何と1500席もあります。
木立の中にあるので、ほどよく陽が差し込むレベルなので、夏でもかなり涼しいかと思います。
基本的にビールはセルフサービスです。
平日なので空いていますが、晴れた休日にはちょっとした列ができます。
(日比谷や横浜のオクフェスの様な行列ではありませんので、ご安心を)
ずらりと並んだ木樽と、陶器ジョッキ。
真ん中の棚にはちょっと変わったジョッキが並んでいますが、これは常連サンのキープジョッキでしょう。
上段に並んでいるのは、オーナー氏か誰かがビアライゼで集めてきたコレクションで、使用・売り物ではありませんでした。
ビールはバンベルクのKeesmannの物、または委託醸造しているかつてのBrauerei Wild Roseのビールです。
委託醸造は結構多いパターンで、ビアライゼの途中でよく見かけます。
醸造所は閉鎖しても、当時のレシピでビールを造り続け、ガストホフの営業を続けるというパターンです。
さてここで、若き友人二人と合流しました。
バンベルクに住むビール好きの友人達です。1年前のビアライゼの途中に出会い、いろいろと醸造所情報を交換しあう仲です。
ここでビールを飲み干し、裏手にあるもう一軒のケラーへと向かいます。
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