バイエルン・ミュンヘンのジョッキがズラリ==ドイツビール紀行2007(その40)==
テーブルにズラリと並んでいるコーヒーカップを並べているのは、この醸造所のお子さん。
お母さんはというと、ケーキを切っています。
ビール屋さんなのにコーヒー(またはビール?)とケーキ。
この時、この店の前にある教会では、集落の誰かのお葬式が開かれており、その後この店でティーターをするということなんですね。
実は、小さな集落にある醸造所は「冠婚葬祭」の会場になっていることが多いんです。
さて、そんな日でも一部座席は常連のオジサン達の場所としてキープされています。
左のオジサンが手にしているのは、ミュンヘンの名門「バイエルン・ミュンヘン」のビアマグ。
もちろん、オジサンはバイエルンの大ファンだということです。
聞けば、この店はこの集落の「バイエルン・ファンクラブ」の事務局(?)も兼ねており、テレビ中継のある日はみんなで応援。
同じフランケン地方でプロチームがあるニュルンベルクや、時にはミュンヘンまでバスツアーを企画してみんなで行くこともあるといいいます。
冠婚葬祭だけではなく、こういう意味でも「地域の中心」なんですね。
「そうか、オマエさんもサッカーが好きか!まぁ、乾杯!!」
オジサンは美味しそうにビールを飲み干し、お代わり!
「で、君もバイエルンのファンなんだね??」
「え〜、それがですね・・・」
と言いながら、我が愛するボルシア・ドルトムントのキーホルダーをチラリ。
その瞬間、
「Oh! Mein Gott!!(オー!マイン・ゴット)」
「それを知っていれば、さっきドアを開けなかったよ!!」
(もちろん冗談)
さて、店の裏山には何があるかというと、ケラーがあります。
このブログでも、またメインサイト「ビール文化研究所」でも何度も登場している「ケラー=地下室」です。(6月末に発売されたムック「もう一杯!極上のビールを飲もう!」にコラムを書きました)
地下室への入口が階段の横に見える扉、そして階段を上がるとビアガーデンになっているのです。
ビアガーデンの存在を示す看板です。
フランケン地方ではビアガーデンや醸造所とハイキングコース、サイクリングコースがリンクされており、これらの看板に沿って行けば美味しいビールにありつけるという仕組み。
(この辺の話、誰かどこかで書かせてくれませんか?)
さて、次の集落に向かいましょう。
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