老舗醸造所と木製冷蔵庫(現役)=ドイツビール紀行2007(その23)=
そしてやって来たのはEbensfeldという集落です。
Lichtenfels郡の中にある一つの集落で、人口は2000人強。
鉄道駅もあるのでそこからのアクセスもできますが、ここまで僕は自転車でやって来ました。
教会のある通りを抜けると、緑の建物が見えてきました。
これがこの集落の醸造所Schwanenbraeu(シュヴァーネンブロイ)です。
小さな商店街のほぼ真ん中にあるこの醸造所の創業は1752年。
なかなか老舗の部類ですが、通りに面したこのガストホフはまだ新しそう。
裏へと続く通路にはテーブルが置かれており、簡易ビアホールになっています。
ここから教会が眺められます。
ビールはフランケンの定番ヘレス。デュンケルは「Adam Riese Urtrunkdunkel」(アダム・リゼ ウアトルンク デュンケル)なる名前が付いていますが、これはこの地域出身の中世の数学者の名前を取った物です。
シュタッフェルシュタイン周辺には、彼の名を取った店の看板が増えてきます。
通路の先は、何ともまぁ老舗の貫禄のある風景です。
いつも思うのですが、醸造所の風景は日本の味噌蔵・醤油蔵、酒蔵と似ています。
ここは特にその傾向が強いと感じました。
店内にあった木製の冷蔵庫です。
中は氷ではなく、電気式に交換されていました。
まだ冷蔵庫が珍しい時代に先代が大枚叩いて買った物なのでしょう。
確かに新しい物を買った方が安いかもしれませんが、道具を継承するということは、こういうことなのだ、と冷蔵庫が語っています。
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