丘を越え行こうよ〜♪==ドイツビール紀行2007(その17)==
ケラーで飲んでいるオジサン達が、
「この丘の向こうにある集落Weissbrunnには、小さな醸造所があるから行くといい、きっとお前さんは気に入るハズだ」
と強く進めてきました。
僕が好きな醸造所とは、小さな家族経営の醸造所で、その土地でしか飲めないビールを造っているような所です。
ケラーの前の坂道をエッチラオッチラ登って行き、丘を越えると見えてきたのがWeisbrunnの集落です。
今何位?このblogのランキングは??
この集落のほぼ真ん中にあるのがBrauerei Brautigamという創業1901年の醸造所。
樽出しのみの販売で、地元のオジサン達が独占して飲んでいる「究極の地ビール」です。
道路に面した庭はビアガーデンになっています。
客のほとんどが顔見知りの中、突然現れた自転車の日本人の注目度は高く、あれこれと話かけてきてくれます。
オジサン達はみな「マイ・ジョッキ」がキープされています。
フタ付きジョッキもありますが、無いジョッキには「ビア・ダッハ」と呼ばれるフタを被せています。
何のための物かというと、「ハエ・ハチの落下防止」です。
僕も何枚か持っていますが、右のオジサンが古い取っ手付きの物をプレゼントしてくれました。
ビールはデュンケル、ピルスナーの他に、この地方の名物でもある「ラオホビール」があります。
もちろんこの醸造所でしか飲むことが出来ないもので、しかも瓶売りさえもしていません。
ラオホはシュレンケルラのそれと比べるとかなり燻製香が弱いので、ちょっと物足りない気もしますが、僕があちこちで飲んできた感想としては、これが普通のラオホかな、と言った感じです。
この醸造所の珍しい所は、ピルスナーを造っていながらヘレスを造っていない事。
どちらも似たような色合いのビールですが、ヘレスには「バイエルン生まれ!」というプライドが宿っています。
よって、ヘレスを造らずにピルスを造るってところはあまり無いんですね。
まぁ、その辺の歴史の話は後ほど。
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