地下壕でヒンヤリ==ドイツビール紀行2007(その12)==
TrabelsdorfにあるBrauerei Beck。この醸造所の中を見学させてことになりました。
醸造所の創業は1895年とそれほど古い訳ではありませんので、設備は創業の頃からの物でしょう。
釜ではちょうど麦芽がグラグラと煮えています。
地下の貯蔵庫。
残念ながら今は使われていないのですが、一応残してあるのだ、と言います。
醸造所近くの丘にこういう穴を掘ることが多いのですが、ここは敷地内に「地下室」として掘られていました。
まぁ、集落自体が坂が多いので、建物の裏山に横穴を掘り、それが醸造所の建物と繋がっていると考えられます。
田舎の醸造所の多くは、ビールを飲むためのガストシュテッテとは別に、こんな宴会場を持っています。この時の状態では机と椅子が片づけられていますが、使うときは様々な形に並べ替えられます。
何に使われるのかというと、「冠婚葬祭」。
集落の人が集まって何かやるときには、こういう場所を使うのですね。
大体、醸造所と教会は近くなので、結婚式にも葬式にも便利なんです。
「Ausshank(アウスシャンク)」と呼ばれている「販売所」です。
醸造所内にはこのような販売所が併設されている所が多く、店内にあることもありますが、ここは倉庫の一角がそれに当てられています。
ビールだけではなく、ソフトドリンクや、ここでは醸造していない種類のビールを近くの醸造所から仕入れて売っています。
店は開いていないのですが
「ビールを飲んでいくかい?」
と言うのでどうするのかと思ったら、何とタンクから直接注いでくれました。
これをZwickelbier(スペルはこれで良かったかな)と言います。
もちろんノンフィルターで、酵母がウヨウヨ。
ビタミンが一杯で健康によさそうなビールです。
醸造所の庭でビールをいただきます。
店は開いていないものの、アウスシャンクに何人もの人が買い物に来ては、女将さんと一言二言交わしていきます。
フランケンの田舎町、午前中の静かなひととき。
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