「小さな樽」と小人の蔵 Brauerei Faessla@Bamberg
「小さな樽」という意味を持つ醸造所。このFaesslaがあるOber Koenig Strasseは僕が勝手に「醸造所銀座」と呼んでいる通りです。
今ではここBrauerei Faesslaとその向かいにあるBrauerei Spezialの2軒しか残っていませんが、かつてはこの通りに10数軒もの醸造所が軒を並べていました。
醸造所ばかりが並んでいたと聞くと、何だか不思議な光景ですが、同じ通りに軒を並べるレストランが、それぞれで自家製ビールを造っていた、考えればそれほど不思議な事ではありません。
充分な材料と、それを扱う職人が豊富にいたこの街では、当然のことだったのかもしれません。
Faesslaの創業は1649年。その老舗の貫禄を充分に保っている建物には、重厚な木の扉が付いています。
ここから店内に入り、まず現れるのはトンネルの様な細長い空間です。
今ではテーブルが置かれ、ビールを軽く引っかけるための客が昼間から呑気にグビグビと飲んでいますが、かつては馬車が出入りしていた空間です。
ここでビールを飲む場合、基本的にはセルフサービスらしく、店内と繋がっているカウンターで店員を呼び、ビールを受け取ります。
店内で夕食を食べていた時に、隣のテーブルでビールをじっくりと飲んでいる男性と目が合いました。
まぁ、何かの拍子に「プロージット(乾杯)!」となったのですが、ビールの本などを読んでいます。普通の客ではなく、ビール好きの客であることに間違いないはないでしょう。
後日、近くの町のビアガーデンを訪れた際の帰り道に、ニコニコと手を振ってくる男性がいました。
最初は「??」と思っていましたが、しばらく考えた後に、この男性であることが解りました。
やはり、ビールを飲みにフランケンをフラフラしているそうです。最も、僕と違いミュンヘンに住んでいるというので、その頻度も多いそうですが。
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m(_ _)m
Brauerei Faessla
Obere König str 19-21
96052 Bamberg
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