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2007年7月31日 (火)

ケルンでは数少ない、昔ながらの「醸造所」。=Bruerei Paeffgen/Koeln=

Paeffen

実はケルシュというビールは、それほどの歴史があるわけではありません。
その辺は徐々に調べていこうと思いますが、本を数冊買っただけでなかなか進んでいません。(^_^;)

醸造都市ケルンには、かつては数十もの醸造所がありました。旧市街には、その面影を見ることができますが、そのほとんどは醸造機能の郊外への移転や委託醸造化が進んでおり、本当の意味での「Brauerei Gasthof」や「Brauerei Gaststaette」(醸造所に併設されたレストラン・パブ)がほとんどありません。

Paeffgenfoto_2 ケルンにやって来て、必ず立ち寄っている「Brauerei Paeffgen」は、中央駅からちょっと離れているのですが、1883年の創業以来、醸造所に併設されたスタイルを保っている店です。
(ちなみに創業時は近くの別の場所にあったようす)

まだ120年ほどの歴史しかない醸造所は、ドイツではそれほど古い訳ではありません。
しかし、この店のドアを開けて店内に入ると、一気にタイムスリップした気分になります。
「Kranz(クランツ)」と呼ばれるお盆をぶら下げて店内を行き来する店員さん達の格好がレトロチックなのが、その原因かもしれません。
ただし、彼等はレトロを狙ってそんな物を来ている訳ではなく、ただ、デザインの変更のないまま120年過ぎているだけです。

Paeffgen

入口に入り、まず目に飛び込んでくるのは大きな木樽。そこに注ぎ口が打ち付けられており、グルリと回すとビールが落ちてきます。
この重力で落とすタイプのサーバーから、次々と黄金に輝くケルシュがシュタングと呼ばれる小さなグラスに注がれます。
Kellnerと呼ばれる店員さんが次々とやって来ては、ここで新しく注がれたビールをクランツに補充して、また店内の雑踏の中へ戻っていきます。

Paeff_bier 彼等が満載のクランツを持っているのは、お代わりをする客へビールをサーブするためです。
グラスが空いている客を見つけると、サッとグラスを片づけトンと新しいグラスを置いていきます。
このスタイルはデュッセルドルフと同じ。両都市とも小さなグラスで飲むビール文化だからでしょう。
何だかんだと争うことを好む両都市ですが、似た者同士であることは間違いないでしょう。

ビール紀行ではハシゴが基本ですが、周りの客が次々とグラスを空けていく中、1杯飲んだだけで店を出るのは何とも面白く無いですね。
よって、2〜3杯、いや4〜5杯、この店員とのやり取りを楽しんでみましょう。


この店から派生した店として旧市街近くのHeumarktに「Brauerei Paffen」と言う店もあります。
そちらに関しては、また別の機会に書きたいと思います。

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2007年7月12日 (木)

バッハが通った訳ではないけど。=Brauerei an der Thomaskirche Leipzig(ライプツィヒ)

Thomaskirche_d

Leipzig_denkmar ライプツィヒの旧市街にあるトーマス教会は、マルティン・ルターが説教をし、J.S.バッハがトーマスカントルと呼ばれる音楽監督を勤めた世界的にも有名な教会で、ライプツィヒ観光の目玉のひとつです。
教会前に建つバッハの銅像の前で、音楽家達が演奏をしている事も多く、街の風景の中に音楽が溶け込んでいます。

Tohmaskirch01

そのトーマス教会の斜め前にあるのがBrauerei an der Tohmaskircheです。直訳すれば「トーマス教会前の醸造所」と何とも分かり易い名前の醸造所です。
教会と違って歴史はそれほど古くなく、世界各地の再開発地区にありそうな雑居ビルの一階にテナントとして入っています。
よって、元々醸造所の造りではないため、醸造設備は客席に張り出した状態に置かれていますが、これがまた観賞用に丁度良いらしく、何人もの人が写真を撮っていました。

Tohmaskirch02 学生が多い街だからなのか、テナントだからなのか、バイエルンにあるような素朴な店造りではなく、入口が全開のカフェの様な造りになっており、店内には赤白緑のイタリアンカラーが配置されています。
ライプツィヒでイタリアン? ここはピザ釜をも持つ店だったのです。

Tohmaskirch03 ビールはデュンケルを注文しました。
新しい醸造所らしく、流行のノンフィルター系のビールです。
ライプツィヒという街自体には、それほど特殊なビールがそれほど浸透していないため、基本的にはバイエルンのビールに準じたラインナップです。

醸造所のパブというよりも、カフェとしての使われ方が多い感じがするこの店。
隣に座っている学生風のカップルは、ビールではなくカプチーノを飲みながら談笑していました。(おお、美味そう)

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