ここはビールのテーマパークだ!=Peters Brauhaus@ケルン=
古き良き時代の酒場。日本国内において、僕は訪れる街で古い居酒屋を見つけるとなるべく入るようにしています。
ドイツでビール紀行をする際にも、古くから営業を続けている醸造所、特に家族経営の店を好んで訪れています。
ケルンの醸造所はだいぶ吸収合併が進み今ではそのような醸造所が少なくなりました。
旧市街はかなりの戦禍があったものの、中世からの雰囲気を壊すことなく復興し多くの観光客で賑わっていますが、このエリアには多くの醸造所があります。いや、あったと表現するのが適当かもしれません。
それらの醸造所は、かつてこのエリアでビールを醸していたのですが、現在では旧市街の外れや近郊の街Monheimに醸造所を持っています。
しかし、かつての醸造所兼ガストホフはそのままの形で残してあります。
Kaebeと呼ばれる店員の服装も、昔から変わることなく引き継がれています。
「Peters Brauhaus」はその中でも新しい醸造所で、創業は1994年とつい最近の事です。
しかし、元々この白亜の館は16世紀から続く醸造所Brauerei zum Kranzでした。19世紀終わりに休業し、その後繊維業者などが入居してオフィスや工場として利用されて事実上廃業していたのです。
そして、休業から約100年経った20世紀終わりに、酒場として復活を遂げるのです。
これは現在のオーナー氏の「古き時代のケルンの酒場を再現したい」という熱意から実現したものです。
なお、ビールはMonheimにある醸造所で造り、毎日新鮮な状態で運ばれてきています。
このケルン旧市街エリアにはこのような店が何軒もあり、古きケルンの酒場を体験できる「活きた」テーマパークであるとも言えます。
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