創業は1050年!ドイツにおける代表的な修道院醸造所へ
日本にも輸入されているのですっかりお馴染みですが、レーゲンスブルグから20kmほどの所にあるヴェルテンブルグ修道院(Kloster Weltenburg)ではビールを醸造しています。
酒の修道院というとピンと来ない方もいるかもしれませんが、宗教と酒は意外と密接な関係があり、かつては日本の寺院でも酒の醸造がされていたようです。
ドイツの修道院ではまず断食期間における修道士達の栄養源として、そして修道院を泊まり歩きながらの巡礼者へ出す飲み物としてビールを醸造していました。ペストなどの流行で生水の飲用が冒険となってしまった時代、煮沸することにより殺菌されるビールは、カロリー補給もできるとあって嗜好品としてではなく、食品として飲まれていたようです。
■レーゲンスブルグからドナウ川に沿ってツーリング
レーゲンスブルク郊外のキャンプ場にテントを張り(笑)、何日間か滞在していました。その時、フト思い立って自転車で日帰りツーリングに出かけたのが、ここWeltenburgでした。目的はもちろんビールです。
レーゲンスブルクからドナウ川に沿った自転車道をキコキコと進みます。そしてまず到着したのがKehlheim。ここでヴァイスビアの醸造元として知られるBrauerei Schneider(シュナイダー醸造所)に立ち寄った後、再びドナウ川沿いを自転車で漕いでいるいと、道はいつしか山道になりました。
それも凄い坂、さらに未舗装路です。
それでも道の脇には修道院への案内標識があるので、それに沿って進みます。
下り坂になったころ、林の向こうに修道院の建物が見えてきました。何だかホッとしつつも、早くビールが飲みたいという一心で、再び自転車に跨り坂を駆け下りました。
ビールは「バロックデュンケル」と言われる逸品です。
もちろんジョッキで出される「von Fass(樽出し)」なのです。そして何と注文を取りに来るオジサンが修道士なんですね。
世界的な観光地なので客は多国籍です。
帰りは彼等と一緒にKehlheimまでの船に乗りました。蛇行するドナウのカーブをひとつ越えるたびに、修道院の赤い屋根が見えなくなってきます。
旅情に浸るなか気が付いたのは、沿岸を走る自転車。あれ?僕が走ったのは山の中でしたが、何と平坦な自転車道が川沿いに続いているではありませんか!
どこでどう間違って、「遊歩道」へと進入してしまったのでしょう?
______________
さて、このビールは日本でも買えます。
興味のある方は、是非飲んでみてください。
*****************
人気blogランキングへ
ランキングアップに向け、一日一度のクリックをお願いします。
m(_ _)m
| 固定リンク
「114 ドイツ南部」カテゴリの記事
- バンベルクに移動し丘の上でビールを一杯==ドイツビール紀行2012(その17)==(2013.07.24)
- Freising(フライジング)でもう一軒の老舗醸造所==ドイツビール紀行2012(その16)==(2013.07.21)
- ビールの世界的権威「Weihenstephan」==ドイツビール紀行2012(その14)==(2013.05.28)
- バンベルクからのビアライゼ Linie906編 Bischbergへ(2013.01.14)
- Lederer Kulturbrauerei==ニュルンベルクビール情報==(2013.01.05)
「313 バイエルンの小都市」カテゴリの記事
- Freising(フライジング)でもう一軒の老舗醸造所==ドイツビール紀行2012(その16)==(2013.07.21)
- ヴァイエンシュテファンのビアガーデン==ドイツビール紀行2012(その15)==(2013.06.01)
- アンデックスでビールを堪能!!==ドイツビール紀行2010(その17)==(2011.04.30)
- ミュンヘンからアンデックスへ==ドイツビール紀行2010(その16)==(2011.04.17)
- 白ソーセージとビールで朝食を==ドイツビール紀行2009(その12)==(2010.07.11)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント