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2007年3月31日 (土)

ライオンの雄叫び~レーベンブロイ@ミュンヘン

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Loewenbrau

かなり以前から日本にも輸入されているドイツビールのひとつがミュンヒェンの「レーベンブロイ」です。ドイツ語ではLoewen Braeu。(oeとaeはウムラウト(文字の上に点が二つ)付きです)最近では、アサヒビールがライセンス生産をしています。

Loewenとはライオンの事。ライオンとはご存じ百獣の王。よって、無数にあるドイツビールの王となるようにとの願いが込められているかもしれませんが、そんな望みを持つ醸造所も多くあり、ドイツ中に「Loewen」を冠した醸造所があります。

Loewen_bh

醸造所はミュンヒェン中央駅からUバーンに乗ってすぐ。Stiglmaier Plzにあります。
ご近所のSpaten醸造所と同様に近代的な大きなビール工場で、ガラス越しに各種の醸造設備が見えています。

Loewen_stu

道を挟んだ反対には直営のビアホールがありますが、時々グォーと音がしているのに気づきました。何かと思ってその出所を探したら、何とオクトーバーフェストでのこの店のマスコットであるライオンの巨大ロボットが唸っているではありませんか。(画面左隅)

では店内へと続きます>>
他のレーベンブロイも紹介します>>

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2007年3月28日 (水)

ドルトムントの「アルトビール」(?)

メインサイトの関連記事>>

醸造所の話ではありませんが、ミュンスターでのアルトビールの話が出たついでに、
もう一丁ノルトライン・ヴェストファレン州のアルトについて・・・・。

Clarissenalt
既に紹介したドルトムントでも、なんとアルトは造られています。
Clarissen ALTという赤茶色のビールです。

漫画チックなコースターに描かれているのは修道士。
昔からこの地にあったClarissen修道院で造られていたビールだということです。
ドルトムントのビールが輸送され始めたのは中世のハンザ都市の繁栄以降です。
その頃既にミュンスターでアルトが造られていたのですから、デュッセルドルフよりも
位置的にミュンスターよりのドルトムントで造られていたと言っても何の不思議はありません。

Stift_a

僕が住んでいた1997年頃までは、町はずれにあるBrauerei Stiftのブランドとし
て販売されていました。
当時のコースターには、下の方に小さく「Brauerei Stift」の文字が見えます。
しかし、StiftがKronenと合併、さらにDAB傘下に入った後のコースターには
「Hoevels Hausbrauerei」という文字に変わっています。
Hoevelsは以前このブログでも紹介したことのある、ドルトムントで唯一の小規模醸
造所です。
21世紀に入ってから、ドルトムント市内の醸造所は全てが合併し、ついに一つに
なってしまったので、小規模醸造所の整理が行われたようです。
中央の広場にあるWenkers"Kronen am Markt"も、店内に張り巡らされていたパイプ類
が撤去されていましたし・・・・・。

ちなみに、以前はDUB(Dortmunder Union Brauerei)系の店では同グループであるデュッセルドルフの「Schlosser ALT」が、DAB(Dortmunder Actien Brauerei)系の店ではこのビールが飲まれていました。

マニアックな話題でスミマセン

m(_ _)m----結構喜んでいる人がいたりして(笑)

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2007年3月27日 (火)

フランクフルトからの列車旅

Hbf_1

ここフランクフルトは、各都市へ直接アクセスできるICE(インター・シティ・エクスプレス)などの長距離列車が空港内の駅に発着するため、ドイツ各地へ列車を使って移動するのに便利な場所にあります。
(写真はフランクフルト中央駅)
ただし、大韓航空も日本航空も第2ターミナルに着くため、ここから鉄道駅のある第1ターミナルへはスカイトレインと言われる構内列車かバスに乗って移動しなければなりません。もちろん両方ともタダです。
ルフトハンザで到着した人は、この手間が掛からないのでちょっとした余裕を買うことになります。
スカイトレインは好奇心をそそられる乗り物ではありますが、階段の登り降りが何度もあるため、最近ではもっぱらターミナル間連絡バスを利用しています。連絡バスだと到着ロビーと同じ階から出て、空港駅のエスカレーター下まで走ってくれるので、多少の時間は掛かっても実質的には早く、かつ荷物を持っての登り降りを回避できるというメリットがあります。

かつては美しいライン川沿いを走っていたフランクフルト・ケルン間に、平原を真っ直ぐと走り抜ける新線が開通したのは2004年。それ以降、ケルンやデュッセルドルフ、ドルトムントと言った醸造都市へのアクセスが格段に向上しました。タイミング良く列車が来れば、飛行機を降りてから2時間弱でケルンに到着することも可能です。

ちょっと遠いですが、ミュンヒェンまで一気に南下した事も何度かあります。
十時間以上のフライトの後に数時間も列車に乗ることは結構苦行かもしれませんが、夜中前にはミュンヒェンに到着します。
翌日からの行程を考えた場合、南下しておいた方が良い場合がありますので、そんな時にはこの「苦行」を敢行していました。

そんな事をしなくても、飛行機で乗り継げば良いではないか、と言われそうですが、その通りです。
ミュンヒェンあたりまでならば、1〜2時間の乗り継ぎ時間があっても、充分に列車よりも速くミュンヒェンに付くでしょう。
しかし、僕の場合はまず2〜3日前まで「どこへ行くか決まっていない」という状況でありまして、場合によってはフランクフルト行きの中でどこに行こうか決定します。よって飛行機の手配が不可能なんです。(笑)

春から秋にかけての時期に夕方到着するとサマータイムを実施していることもあり、まだまだ外は明るいのです。夕方に到着しても、そこから先の列車旅が充分に楽しめるのです。ちょっと鉄分の多い方にはオススメします。

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2007年3月21日 (水)

元祖アルトビール?〜学生街の酒場にて〜

この醸造所に関するメインサイトのページ>>

Pinksmueller

99年2月、ヴェストファレンの大学都市ミュンスターに住む友人ノーベルトの所に遊びに行こうと、ドルトムントから友人3人と共に寝袋持参でやって来ました。
中心部から少し外れた所に住んでいるノーベルトの家ですが、さすがに学生街だけあって周辺にも酒場やカフェが多く存在しています。
夜「どこかに飲みに行こう!」となったので、
Munster_mapPinks Müllerへ行こう!」と提案しました。当時手元にあったビールマップに掲載されていたのが、この店だったのです。

ミュンスター在住4年のノーベルトは一応知っていたらしく
「そういえば、一軒醸造所があると聞いたことがある」と言っていますが、まだ行った事は無いそうで、それならば行ってみよう、となりました。

Pmueller_2 ノーベルトを含め、ドイツ人4人を従えて道案内するのは日本人の僕です。(笑)
途中、ノーベルトが「何でオレが住んでいる街で、日本人に案内されるんだろう?」と苦笑していました。

桶や柄杓をデザインしたシンボルマークが彫られた大きな木の扉が醸造所の目印です。
ドアを開けると、いかにも「学生街の古き酒場」と言った雰囲気がプンプンしています。古い学生街だから存在している酒場なのでしょう。

メニューを見ると
「Alt Bier(アルトビール)」と書いてあるではないですか。
アルトビールで有名な街は、日本人も多く住むデュッセルドルフです。しかし、名著「ビール世界史紀行」によれば、ミュンスターでアルトビールが造られていたのは、デュッセルドルフよりも400年ほど昔の話。13世紀には既に存在していたそうです。
同行した友人のニコルはデュッセルドルフ出身なので、この街にもアルトがあると言うことに随分とビックリした様子でした。

この店のアルトはデュッセルドルフのそれが持つ深い赤褐色ではなく、薄く色づいた赤茶色でした。
しかし、色は違っても、口の中にフワリと拡がる香りや、飲んだ後にずっと残る味わいは、やっぱりアルトそのものでした。

ちなみに、ニコルは出身地デュッセルドルフにアルトというビールがあるのを誇りに思っていましたが、実はビールが余り好きではないので、生まれてからのこの人生、10杯くらいしか飲んだことが無いと言うことでした。

・・・・ドイツには、そんな人もいます。

もっとまともな写真はないの?・・・ありません(>_<)

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2007年3月16日 (金)

空港に着いたら・・・まず走る??

Ice

何年か前までは、夕方フランクフルトに到着した大韓航空機から降りるとすぐに入国を終え「走り」ました。ここ2年ほどの間に、機内持ち込みの手荷物に関して様々な規制ができたため大きなバックパックは預けていますが、以前は基本的に全ての荷物を持ち込んでいました。そうすることにより、入国後「荷物が出てくるのを待っている時間」をかなり節約することができたのです。
そこまでして急いだのは、列車に乗るためです。

荷物をピックアップする場所に、一応時刻表があります。
黄色が「出発」で白が「到着」です。もちろん、これからどこかへ行こうとする場合は、黄色の時刻表を見るわけですが、最近では事前にネットで列車の時間を調べる人も多いと思います。

荷物を待っている間に時間が掛かってしまう場合、または飛行機そのものが少し遅れてきた場合、予定していた列車に間に合いそうもないことがあります。
しかし、僕は一応駅まで「走ります」(笑)。

なぜかというと、ドイツの列車って遅れてくることが結構あるんですね、実は。
日本では、ドイツの堅実なイメージからか「ドイツの列車は遅れない」との妄想があるようですが、結構な割合で遅れます(笑)。
長距離列車なんて遅れが遅れを招き、30分、1時間と遅れてくることも少なくないです。
また、「ドイツは堅実」かもしれませんが、ドイツ国内には国際列車も走っています。時間にルーズな南の方の国からやって来る列車なんて、数時間遅れてくることもあります
よって、駅の掲示板にその列車が出発してしまった事を確認するまでは、諦めずに走りましょう。
(第一ターミナルでは、駅へと続くエスカレータ前に掲示板があったような・・・?)

ちなみに、荷物を預けるようになってから新しい法則を発見しました。
「僕の荷物はいつも最後の方に出てくる」(T_T)

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2007年3月 8日 (木)

さらに「もう一つの」ホフブロイ@Stuttgart

Traunsteinの記事の関連です。
TraunsteinHofbräuが出たついでに、StuttgartにあるHofbräuを紹介しましょう。

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  コースター無(>_<)

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この時はちょっと郊外にある店を周り、市の外周をグルリと回る形で行きましたが、実際には市内からトラムで一本で行けます。

Stadtfoto

街を一望する丘の上にあるYH(ユースホステル)に滞在していましたので、この街の地形を眺めることができたのですが、周囲をグルリと山(丘?)に囲まれています。

Hofbr

この醸造所周辺は既にネッカー渓谷が両側から迫っており、裏手にある坂の上から見える風景は川を越えた反対側の斜面に拡がる街並みです。
山を背にした醸造所は結構多いです。その理由として考えられるのは、やはり貯蔵用の横穴が掘れるということでしょう。冷蔵庫の無かった時代、地下室を造るよりも横穴を掘って貯蔵庫にしたほうが、はるかに簡単です。(これは僕の考えですよ。実際は「?」)

St_hofbraeu02 さて、「ビールを飲みたい!」と思っても構内には店がありません。
あらら、空振りかいな、と思っていたところ、目の前には「Hofbräu」看板があるではありませんか。

普通の酒場ですけど開いているようなので入ってみます。
薄暗い店内には、ちょっと酔ったいるのかうつろな目をした爺さんが1人、震える手でビールを飲んでいます。



「この醸造所には直営のレストランとかないのですか?」
カウンターのオバチャンに聞くと
「無いよ。でもHofbräuのビールならウチで飲めるよ。」
と言います。

醸造所まで徒歩30秒。
醸造所ではなくても、「煙突の影が落ちる場所」にある酒場で飲むHofbräuのピルスナー。
醸造所で働く人々も、ここで一杯飲んで帰るんでしょうね。

Prosit!(乾杯)

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2007年3月 3日 (土)

地下深くで飲むビール〜Dortmund〜

Hoevels_a

ドイツナンバー1の醸造量を誇るドルトムントですが、以前から・・・というよりも以前よりも増して取り上げられる機会がありません。(笑)
この街はエクスポートビールが有名で、数十年前までは数十もの醸造所があったのですが、今では会社としては一つです。一つ。
僕がこの街に住んでいた97〜99年には、それでも何軒かの醸造所が残っていました。

一番大きなDAB(Dortmunder Actien Brauerei)と市内では一番人気のあるBrinkhof'sを醸造しているDUB(Dortmunder Union Brauerei)。市の南部に主な販路を確保していたBrauerei Stift。赤いエクスポートが有名なBrauerei Kronen。ライトなピルスナーのBrauerei Thierなどです。
街の中心部にはKronenが出店したマイクロブルワリー「Kronen am Markt」でも、当時は店内で醸造をしており、近くにある「Hoevels Hausbrauerei」とのハシゴも可能でした。

しかし、今これらの醸造所は全て合併し「Hoevels Bitterbier」を除いては「DAB」で生産されています。
2006年にDABとDUBまでもが合併したことは、僕にとって大きな衝撃でもありました。

Do_hoevels01

Hoevels Hausbrauereiは市中心部をグルリと回る環状線沿いで、ちょうど中央駅とは反対方向にあります。
かつてのThier社の社屋を使った店で、入口の屋根に使われている大きな煮沸釜が店のシンボルとなっています。
Thierの頃の醸造所は、そのすぐ裏手にあるのですが、今日ではこの空間は醸造所としては使われておらず、クラブとして週末の夜になると若者達で賑わっています。
Hoevels03_1 それでは、どこでビールを造っているかというと、店内です。
入口を背に左には軽く飲むだけのスペースとしてカウンターとテーブルが何脚か置かれておりますが、メインは正面の客室です。


Hoevels_1ここでは綺麗にセッティングされたテーブルで落ち着いて食事ができますが、そこの後ろに醸造設備が置かれています。
客はそこでの作業を見ながら食事を楽しむのです。(ちなみに食事をしたことはありません・・・)


Hoevels02 この建物、実はかなり深いです。
一度、この店の奥まで入った事があるのですが、地下4階くらいまであります。
最深部は夏でもヒンヤリとしており、ここにビールが貯蔵されています。
出荷間近のタンクから直接注いでもらったビールは、メチャクチャ美味かったです。

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