ベンツの街でまず一杯!〜Dinkelacker Schwaben@Stuttgart
街を見下ろす丘の上にあるユースホステルのドミトリーで同室のフランス人は、この街はヨーロッパ中のどの都市よりもベンツの中古車が安いと言っていました。
彼はここで中古車を買い、フランス本国または海を越えてアフリカ大陸まで走っていく、その車を売るという事を生業にしているとのことで、月に何回かはこの街に来るらしいです。世の中イロイロな商売がありますね。
しかし、ドイツに何しに来たのかと言えば「ビールを飲みに来た」としか答えようがない僕を、彼は好奇な目で見て、変な奴だ、と笑っていました。
中心市街地を抜け、小さな丘の坂を下りて数分歩いた所にあるこの醸造所Dinkelacker Schwabenbraeuは、シュツッツガルトでは一番大きな規模で、今日では合併の末に数種類のブランドを持つ醸造所です。
大手醸造所には珍しくレストランが付属していたのでドアを開けてみました。平日の昼食時なので、近所の老人グループが奥のテーブルでビールを飲みながら談笑のみで空席が目立ちます。
ビールはピルスなんですが、市内あちこちの酒場やレストランに卸している物とは別に、この店に限っては「Keller Pils」と言う物が飲めました。
これは一見ヴァイスビアにも見えますが、ノンフィルターの「ピルスナー」です。少し酵母の舌触りと香りがしますが、やはりこのホップ感はピルスナーその物です。
食事はその辺のケバブ屋で済ますつもりでしたが「本日のメニュー」が安かったので注文します。白アスパラのサラダにパテを挟み込んだチキンです。
若い東洋人がひとりでビールを飲んでいるのは目立つらしく、どの店でも(特に田舎町)一斉に注目を浴びます。店員と話しをしている僕がドイツ語を喋れるとわかると、老人のひとりが話かけてきました。
質問はいつも同じようなものだ。
「どこから来た?おおヤーパン(JAPAN)か」
「何しに来た?ん?ビールを飲みに??」
ここで一呼吸置いて「ビール紀行家」の名刺を出します。
老人は大声でみんなに僕を説明し、なぜか
「Prost!(乾杯)」
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この記事へのコメントは終了しました。
コメント
おぉ!シュヴァーベンブロイだ!
レストランがあるんですね。工場見学ないのかなぁ。今度行ってみます!
投稿: のだめ。 | 2007年2月28日 (水) 07時45分
のだめさん>
初めまして。
シュツットガルト在住なんですね。是非行ってみてください。
この情報は2004年の物なので、最新情報も教えてください。よろしく。
投稿: 小林麦酒 | 2007年2月28日 (水) 08時15分