古都でビールを逃す〜Lederer@ニュルンベルク〜
ニュルンベルクの中心部から地下鉄にのって数駅、Baerenschanzeという駅に着きました。同じ駅で数人に中年男性のグループが降り立ち、やはり同じ階段を上っていきます。
街並みは旧市街のそれとは異なり、戦後に建てられた何の変哲もない数階建てのビルが並んでいます。ほとんどが集合住宅ですが、なかには一階部分にキオスクやクナイペが入っている建物もあり、ローカルな雰囲気を漂わせています。
どこの街とも変わらない街角を曲がった所にBrauerei Ledereはありました。オフィスビルらしき近代的な建物の後ろには煙突が見え、さらにその横には日本の神社のように木々が生い茂った空間があります。これが直営のビアガーデンです。
先ほどの中年グループも同じ角を曲がったのですが、その時、そのうちの一人がこちらに気が付いたようで声を掛けてきました。
「なんだ、君もビールを飲みに行くのか?」
この街に長く住んでいる彼等は同級生だそうです。一番若く見える人と一番古く見える人の差は大きく、僕は最初信じられませんでした。そんな彼等が、一緒にビールでも飲もう、と散歩がてらにこの町外れのビアガーデンを目指してきたという事だったのです。
「向こう側にはレストランとビアガーデンがあるんだよ」
と彼等は慣れた足取りで敷地内に入っていきます。
木立の中のビアガーデンは、派手さはないものの美しい空間でした。
広い間隔で植えられている木立にテーブルが並び、ビールを販売しているのであろう造り付けの小屋には樽が・・・ありません。
そしてなんとレストランのドアには「明日からのビアガーデン準備のため休業」との張り紙がしてあるではありませんか。
「オー!!」と声をあげるものの、オジサン一行は気分が収まらないらしく店内に入っていきます。
こちらに気が付いた責任者らしきオジサンが両手を拡げて「明日来てくれ」と言っています。
オジサン達はあれこれと文句を言いながら、最終的に僕をネタにして話しを振りました。
「このヤパーナー(日本人)はわざわざここに飲みに来たんだぞ!!」というと、
「そうそう、僕は明日日本に帰るので、来るなら来年になっちゃうよ」
と僕も加わります。
責任者のオジサンは
「それは本当に申し訳ない・・・」
といいながらコースターをくれました。それも1パック50枚。
(2〜3枚で充分なのに・・・・)
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