赤い煉瓦の世界へ〜Augstiner Keller〜
店内に入ると入口付近に気軽に飲むスペースがあり、その奥の扉の向こう側には、しっかりとしたレストラン・スペースがあります。ミュンヒェン在住のHさんと一緒に、ここを初めて訪れた時はここで食事をしながらビールを楽しみましたが、2005年に訪れた時には、その横にある扉を開け、地下へと入っていきました。
老舗の店にあるような重厚な扉ではなく、どこのオフィスにもあるような普通の扉を開けると、螺旋階段が下へと続いています。一回、二回と回転して階段を降りていくと、扉がもう一枚。ここも普通の扉ですが、ワープロ打ちの味気ない貼り紙には
「Herzlichen Willkommen zu unseren alten Keller!(ようこそ、古き地下室へ)」
と歓迎の文字が書かれています。
ドアの向こうは赤い世界。ここがアウグスティーナの「ケラー」です。
煉瓦トンネルが平行して何本か造られていますが、ここは元々「飲む場所」としてではなく「貯蔵庫」として使われていました。
入口付近にはかつての様子を写した写真が飾られており、アルプスから氷を列車で運んできてはこの貯蔵庫の低温をキープした事が解ります。
まだ冷蔵庫が発達する前は、このように地下室を掘って貯蔵庫とし、ビールを貯蔵・保管していました。
ミュンヒェンではこのケラーの様にケラーそのものを「売り」にしている所もありますが、僕がここ10年通い続けている北バイエルンのフランケン地方では、これらのケラーが本来の目的で未だ現役で使われている所が多くあります。
その辺については、こちらのレポを参照してください>>
暗い所が大好きなドイツ人好みの内装です。
間接照明と、一部地上からの光を取り入れたライティングで演出されています。
この醸造所が誇る名品「Edel Stoff」を注文しますが、その美しい色合いはこの空間では見れません。
色が云々だのホップ感が云々だの野暮なことは言わず、この空間にいることに喜びを感じましょう。
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