数百年の歴史を感じつつビールを楽しむ〜Altstadthof@ニュルンベルク〜
もう一軒ニュルンベルクの話題を・・。
ポリポリ・・・・。
テーブルの上の麦を口の中に入れる手が止まりません。
ニュルンベルク中央駅から広場を通り城へ登ってきました。緩やかな坂はだんだんと急になり、その上にある城からの眺めは最高で、市民により復興された旧市街の街並みを見下ろす展望台での時間を楽しみました。
城の前には、フランケン全域を販売網とする近くの街の醸造所が経営するレストランもありましたが、そこを通り越してやって来たのが坂の途中にあるHausbrauerei Altstadthofです。その佇まいから、かなりの老舗と思いきや、創業は1983年とかなり新しくドイツにおける新興勢力的な醸造所の一軒に数えられるでしょう。
これはラインナップされたビールからも解ります。他の地域にある新しい醸造所と同様、ビールはノンフィルター系で酵母の濁りが入っています。
ただし、醸造所の歴史は新しくても、この建物自体のルーツは1386年とかなり古く、様々な所有者のもとで様々な使われ方をして今日に至っています。
この醸造所を一番最初に訪れたのは、1998年6月です。親友のクラウスと一緒に、バンベルク、ニュルンベルク、レーゲンスブルクとテントを郊外のキャンプ場に張りながら初めてのビアライゼをした時に立ち寄ったのでした。もう9年も前なのかと回想している僕自身驚いています。ちなみに、その後2004年に再訪問を果たしています。
ニュルンベルクのビールというと、やはりTucherが一番有名ですが、こうした小さな醸造所が旧市街で新鮮なビールを楽しませてくれるのは嬉しい限りです。小さいながらも裏庭はビアガーデンとして利用されているようで、天気の良い日には、すし詰め状態になりながらもビアガーデンでビールを楽しもうとする人が多いのは察しがつきます。(それほど狭い)
注文したビール(デュンケル)と一緒に小さな皿が運ばれてきました。中には焦げた麦芽が入っています。
このようなサービスを受けたのは、デュッセルドルフ郊外にある小さな醸造所以外ありません。ちなみにそこもこの醸造所と同じほどの規模で、老舗と言うわけではありませんが、試行錯誤をしながらローカル色の無いビールを楽しませてくれた店です。
ポリポリと、ちょっと甘くてちょっと苦い麦芽を口の放り、ちょっと甘みのあるビールを飲むと、僕の味覚器官は正直な回答を出しました。
やはりビールは麦の酒ですね。
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