2012年5月31日 (木)

プレッツェルのお話

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Bretzel(プレッツェル)は日本でもメジャーなドイツパンのひとつで、ビアホールなんかでよく出されています。
温めたプレッツェルにバターを塗って食べる事が多いんじゃないでしょうか。

さて、ドイツでも特に南ドイツでは、あちこちにこのプレッツェルが登場します。
テーブルに置かれた籠に入っていたり、または棒に突き刺さっていたり・・・・。
もちろん冷たいままです。

最初は「前の人の食べ残し??」と思うかもしれませんが、違います。
食べたければ、食べて良いんです。

ただし、忘れてならないのは、食べた事を申告すると言うことです。

店員さんがビールや食事を持ってくると、コースターの裏にあれこれと書いていきますが、そんな時に
「Ich habe eine Bretzel gegessen. (あ、プレッツエル1個食べたよ〜)」
と一言添えます。
最終的なお会計の時の申告でも、もちろんOK。

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食べちゃった後だと無形な物なので、
「無申告でも分からないや」
などと考えてはいけません。これはマナーの問題です。
店員さんも、客が入れ替わったら籠に何個揃える、と言った様にしていると思いますので、
数が減っていれば質問してきます。

もうひとつ、注意があります。
それは食べていないのに伝票に加算されている場合がある、という事です。
原因は、店員さんの間違いがほとんどですが、客が入れ替わった時の補充を忘れ、最終的な会計時にプレッツェルの残り数を数えて、その代金を加算してしまうミスです。

伝票が来た時にしっかりとチェックして、
「Ich habe keine Bretzel gegessen.(あれ、プレッツエルは食べてないよ)」
と告げます。

店員さんも多少のミスはありますので、全て笑顔で会話するのが楽しいビール紀行のコツ!

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2012年2月 9日 (木)

メニュー解読==自家製

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ドイツはハム、ソーセージが充実した国。
街角の肉屋さんには様々な形をしたハム・ソーセージが並んでいます。

ガストシュテッテ(食堂)では、それらを仕入れてメニューに載せている事が多いのですが、中には自家製を売りにしている店もあります。

 

キーワードは
Hausgemacht(ハウスゲマハト)
又は、Selbstgemacht(セルブストゲマハト)


Hausgemachtは「我が家で作ったよ」、Selbstgemacht「私が自分で作ったよ」と言った意味ですから、共に「自家製」という事で良いでしょう。

さて、ここまでは食品の話。
これがビールの場合は、
Hausgebraut(ハウスゲブラウト)
又は、Selbstgebraut(セルブストゲブラウト)

となります。
「醸造する」と言葉はドイツ語で「brauen(ブラウエン)」。この過去完了(?)が「gebraut(ゲブラウト)」ですので、それに接頭語をつけて単語が完成。
同じく、「自家製」と訳しておけばいいです。
(ドイツ語詳しい方、これでいいよね?)

自家製・・・それは店の誇りです。
注文の時にそれを指摘すれば、きっと会話も弾むでしょう。
ドイツ語が分からなくても、
「オー! ハウスゲマハト!! ブラボー!!!」
とでも言いながら親指を立てれば、店員さんは喜びます。

知っている単語のみで人を喜ばせる事はできます。笑顔も忘れずに。

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2012年1月21日 (土)

醸造所はビールを醸すのみにあらず

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醸造所には泉(Quelle クエレ)があります。
泉というと何だか素敵な響きですが、まぁ多くの場合豊富な水が湧き出る場所に醸造所が作られているのは確かです。

原料のほとんどは水ですから、地下水を汲み上げる、または近くの泉から引いてくる、という方法で醸造所はビールを作り続けてきましたが、実は、醸造所で作られているのはビールだけではありません。

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2012年1月14日 (土)

メニュー解読==mit と und==

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メニューは「Speizekarte(シュパイゼカルテ)」と言います。
飲み物メニューである「Getraenkekarte」と合冊になっている場合と、そうでない場合があります。また、本日のメニューが店頭に掲げられたり、手書きの紙で挟んであったりもします。

当たり前の話ですが、ドイツ料理はソーセージとザウアークラウトだけではありません。
肉料理が多いのは否めませんが、ここでは視点を変えて「副菜」の話をします。
(ちなみに高級料理に行った事がないので、ここではどの街にもある様なガストホフ(食堂、居酒屋)についてとなります。)

どの店でも、基本的にはメインディッシュ(Hauptspeise=ハウプトシュパイゼ)が大きな皿にドンと置かれ、その周りにあれこれと付いています。
それらは敢えて注文しなくても付いてくる、まぁ日本の定食でいう味噌汁や漬物みたいな物でしょうか。
それらについて、何がどの様に付いてくるか、というのがメニューから読み取れます。

キーワードは「mit」と「und」です。

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2012年1月 8日 (日)

メニュー解読==Getränkekarte(飲み物メニュー)の話==

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Getränkekarteとは飲み物リストの事で、「ゲトレンケカルテ」と読みます。

多くの場合、店に入ってメニューを渡されますがその際
「Zum trinken ?(ツム トリンケン=飲み物はどうする?)」
と聞かれます。

まぁ、大体の客は即座に
「Ein Bier, Bitte!(ビールを一杯ね)」
とか答えますが、一応メニューの中にはこのGetränkekarteがあることを心に留めておくと良いでしょう。特にビール紀行をする際は何のビールを飲むか、という選択の時間があるかと思います。

大まかな構成は以下です。

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2010年1月19日 (火)

元気の源をがっちり食べよう==朝食==

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ドイツ旅行の楽しみの一つが朝食。意外かもしれませんが、他のドイツ旅行リピーターに聞いても同じ回答が返ってきました。

ホテルやガストホフ(民宿?旅籠?)に泊まる場合、基本は「一泊朝食付き」。
それらの多くは、レストランや居酒屋を併設しているのが普通のため、夕食はそこで食べるか、または街に繰り出してどこかで食べます。そして、その店内が朝は朝食会場になります。

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この辺は日本のビジネスホテルと変わりません。
ビジネスホテルにも夜は居酒屋として使われている空間を、朝食ルームとして使うこともよくありますね。
写真はバンベルク近郊のMemmelsdorfという集落にあるガストホフ「Brauerei Drei Kronen」の朝食ルーム。
↓↓に続きます

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2009年9月23日 (水)

豪華な朝食と冠婚葬祭部屋==ドイツビール紀行2008夏編(その9)==

>>前回の続き

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散歩の後は朝食。
ドイツは「ビールやソーセージが美味い!」と言われていますが、朝食の素晴らしさは特筆すべきものがあります。
特にここの朝食は最高ランクです。何と、スパークリングワインもありました。

D氏が基本的に運転をしてくれるのですが、ビールを飲むまでは僕が運転を担当するために飲みませんでしたが、某emiさん、某たまさんは「おはようシャンパン〜♪」と大喜びです。

籠には何種類ものパンが。
上写真にある左のパンはSemmel(ゼンメル)と呼ばれる、南ドイツのパン。そして、右はBrochen(ブローヒェン)と呼ばれる典型的なドイツパン。

朝食に関しては、当ブログのメインサイトである、「ビール文化研究所」の「朝食編」に詳細を示していますで是非ご覧ください。

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2008年2月20日 (水)

ソーセージの探求=チューリンガー編=

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ドイツソーセージの基本中の基本。
どこの街に行って、どこのソーセージ屋へ行ってもほぼ存在するソーセージの王様である。
チューリンガーとはチューリンゲン(テューリンゲン)地方の事。Erfurt(エアフルト)やJena(イエナ)などを中心とした旧東ドイツ、ドイツのほぼ中心に位置する地方である。僕が毎年の様に訪れているフランケン地方(バイエルン州)の直ぐ北側にあるが、列車で通過しただけで立ち寄ったことは無い。

この地域のソーセージがなぜここまで普及したのかは不明だが、当研究所としては、15世紀にその製法が確立されていたことと、ドイツの「ど真ん中」という地理的な環境が原因だろうと仮説を立てている。

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ソーセージの探求=コーブルガー編=

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バンベルクから少し北へ行った所にある街、Coburg(コーブルク)で食べられているソーセージです。
形式的には「長い焼きソーセージ」なのですが、あまり全国的には知られていないローカルなソーセージのひとつです。

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ソーセージの探求=フランクフルター編=

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フランクフルターとは、その名の通り、フランクフルト発祥のソーセージです。
日本では直径20mmから36mmのソーセージは全て「フランクフルト」とされてしまうが、ドイツでは長い茹でソーセージの事を指します。

駅の売店や街で見かけるソーセージスタンドにある鉄板の上に、ズラリと並んで焼かれているのはおおよそチューリンガーですが、よく見るとその近くに縦長の保温ケースが置かれていることがあり、この中に入れられているのがフランクフルターである可能性が高いです。

マスタードを付けて、パリッとした皮とジュワーと出てくる肉汁を楽しみながら食べる、「茹でソーセージの王様」とでも言いましょうか。

ウインナーも同じ様なソーセージですが、この差はあまりなく、フランクフルト出身の肉屋がウィーンに移り住んで始めた肉屋で売られていたのが「ウインナー」となったという説を、僕は支持しています。

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