隣のオジサンとその家族
隣のテーブルに運ばれて来た皿を見て、ビックリした。それはビアガーデンのみならず、ドイツではお馴染みの料理「Haxe(豚の骨付き肉の焼いた物)」であったが、そのデカイこと!
注文したのは2皿。隣のテーブルの4人のうちの男性二人、父親とその息子がそれを注文したらしい。(基本的にフランケンの料理は量が多い)
母親と娘(または息子の彼女?)もそのデカさに笑っている。
「これは典型的なドイツ料理だ!」
父親らしき中年のオジサンは僕の方を向いてウインクをした。
「ビアライゼか。良い土地を選んだね。フランケンこそビール王国だ」
オジサンの言葉に、家族全員が頷いている。
「ところでErlangen(エアランゲン)には行ったかね?」
「Erlangenにはビール祭りがあるんだが、これはミュンヒェンのオクトーバーフェストなんて目じゃ無い。規模は小さいがもっと庶民的で地元民が楽しみにしている祭りなんだよ」
Erlangenに醸造所が、そしてビール祭りがあることは知っていたが、まだ行ったことはない。
しかし、ここでErlangenから来た家族が誇りを持って勧めてくれた事により、グッと興味が湧いてきた。次回のビアライゼでは、このビール祭りに合わせてドイツへ来たいものだ。ひょっとしたら彼等とテラス席で出会う可能性だって充分にある。
「未使用のコースターはあるかい?」
小柄なオジサンが何枚かのコースターを持ってテーブルにやって来た。
どうやらここの主人らしい。
「下の集落Hallendorfにも、ビアガーデンはあるけど、行ったかい?」
自転車を横目に見ながら僕に聞いてきた。
「今日はMemmelsdorfからGeisfeld、Roßdorfを通って来たんだ。Hallendorfにももちろん寄ったよ」
「ウチの醸造所は、Hallendorfから少し入ったSchaidにある。機会があれば是非寄ってくれ」
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