ラオホビアを楽しむ
「Spezi Keller」。
このビアガーデンに最初に来たのは1998年の事だった。
友人クラウスと一緒に郊外にキャンプをしながら市内の醸造所を巡った旅だったが、この時、道を尋ねた人に薦められたのはこのビアガーデンだ。
市民の誇り、まさにそう表現するのが正しい空間だ。
緑に囲まれた丘の上、春には一面の菜の花畑となり、黄色の絨毯に囲まれることになる。
その向こう、眼下に拡がるのはバンベルクの街並みで、特に夕方の時間帯には数々ある塔に日が当たり、街が赤くなる。
その頃になると、平日であっても夕方の団欒を楽しむ家族連れが歩いてやって来て、ビールを楽しみながら会話に花を咲かせている。
その後何回か来ているが、今日はその中でも一番の天気だ。日の長いドイツの5月。まだまだ青空が拡がっている。
ビールを注文しにカウンターへ行く。他のビアガーデンと同様、ビールはセルフサービスである。
もちろん、この醸造所の看板商品でもある「ラオホビア」を注文。昨年は髪を細かく編み上げていたオジサンが木樽をひねって注いでくれる。
ブロートツァイトと呼ばれる軽食があるが、その盛り合わせも注文。
「安い・早い・美味い」・・・要するに切って盛るだけの料理がこれ。
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