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2006/08/04

食べ物を持参する人々

>>前回の続き

Trbgast006集落の人が一人、また一人と集まってきた。
立派なヒゲを蓄えたオジサンは大きなパンの包みを持って現れた。
集落の真ん中にあるパン屋での買い物を奥さんに命ぜられ、そのまま醸造所まで来てしまったらしい。
先客の話を中断させないよう、話挨拶代わりにテーブルをコンコンと叩き腰を下ろした。
常連客らしく、何も注文しなくてもビールがドンとテーブルに置かれた。
グビリとビールを一口飲み、口髭に泡が付いたまま僕に話しかけてきた。その顔は見慣れない客への好奇心が読みとれる。



「この街のビールも美味いけど、パンも美味いんだ。ちょっと食べるかい?」
と、奥さんに言われて買ってきたばかりのパンをナイフで削りだした。
このパンは直径30cmほどの大きさで、それほど酸味が無く、外はカリッと中はしっとりの典型的なドイツパンだ。
何も付けなくてもほんのりとした塩味がして美味かった。

Trbgast_004チェックのシャツを着たオジサンは、自宅から持ってきたレバーパテを切り始めた。
パンやハムを持って出かけるとき、ナイフやパン用の小さなまな板を持って歩くのは結構普通に行われていることで、彼も小さなバックに青い蓋の付いたタッパーに、数切れのパンと食べかけのパテを入れてきた。

大きな手で小さなナイフを持ち、食べやすい大きさに切ったパンにパテを塗ってくれた。
「このパンはアイツが買ってきたのと同じ店だ」

客は全員誇らしげな顔をして僕が食べている姿を見届けている。

「しかし、この街の誇る物はやはりここのビールだよ。こいつとは子供の頃からの付き合いだ。な!乾杯!!」
照れ笑いしながら、オーナー氏も自ら造ったビールをグビリと飲み干す。

続く>>

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