「トミオカホワイト美術館は超オススメだから寄ってみて」
お世話になったHさん@栃尾からメールで連絡が来ました。
今回の旅のルートは、関越道は月夜野までで、そこから三国峠を越えて越後入り。
さらに、R17を通らずに新潟県中越地方の風景を楽しむという主旨でした。
県道28で南魚沼市内を走っていると、「トミオカホワイト美術館」への道案内があちこちにあるではありませんか。
初日はちょっと時間的な問題もありパスしたものの、翌日訪問。
トミオカホワイトとはなんぞや??
前日Hさんから色々と聞いて初めて知ったのですが、元々油絵の世界では「白」の表現がとても難しかったんですね。
作画の時は白であっても、時間の経過とともに黄変・亀裂・剥落が発生するため、歴代の画家達は周りの色を濃くして、「白」では無い色を何とか白く見せたり、様々な苦労があったようです。
しかし、この富岡惣一郎氏は上越高田の出身で雪の世界の表現を目指しており、「白の世界」を描きたかったために行き着いたのが、「白い絵具を開発する」と言う事。
絵具メーカーと共同で、試行錯誤の末に辿り着いた「白」が、「トミオカホワイト」という「白い絵具」です。
下地の色を塗ったキャンパス一杯に、トミオカホワイトを上塗りし、やはり鍛冶屋と共同で試行錯誤の末に制作された特注巨大ペイントナイフで削ることで下色を出すという技法。
なるほど、まさに「白の世界」。
僕は仕事柄、一面の銀世界の一本道を車で走ったりしていますが、キャンパスの前に立つと、その時の越後の風景が蘇ってきました。
一通り鑑賞を終えてロビーで富岡惣一郎に関するNHK特集のVTRを見ました。
窓から見えるのは、氏が愛した八海山。
30分位の滞在予定が、結局長時間滞在しました。
新潟中越地方を訪れる方に、僕もやはり言うでしょう。
「トミオカホワイト美術館は超オススメだから寄ってみて」
トミオカホワイト美術館
新潟県南魚沼市上薬師堂142
TEL 025-775-3646
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