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2009/03/11

旅する力 深夜特急ノート

それが僕のバイブルと言うわけではないけれど、その後の旅に少なからず影響を与えた本であることは間違い無い。

僕が沢木耕太郎氏の「深夜特急」を手に取ったのは確か1995年の事。
シンガポールに駐在していた従兄弟の家に転がり込んでいた時、彼が差し出したのがこの本だった。

文庫本にして6冊。
これを僕はシンガポールのホーカーズセンターで読み、ジョホールを越えてクアラルンプルへと向かうマレー鉄道の2等座席で読み、リゾート開発が始まり掛けていたサムイ島のビーチで読み、メコンの流れの向こうにラオスを見渡す国境の街ノーンカイで読んだ。

そして、最後のページを読み終わったのは、バンコクの旅人街カオサンロードにあった「Dior」というゲストハウスのベンチだと記憶している。

マレー半島を旅しながら読んだ深夜特急。
話はここからインド、さらに西へ西へ、と続いていったのだが、少なからず僕は影響を受けたのだろう。
その半年後にはインド・ネパールを旅することになった。

あれから知らぬ間に15年が経っているようだ。
先日、本屋の一角に横積みされていたのが、同じ沢木耕太郎氏の作品である「旅する力〜深夜特急ノート」。さっそくジャケ買い。

それは、その旅を振り返ったようなエッセイのようであり、またこれから旅立つ人へのメッセージのような本であった。

ただし、彼と同じ様な旅に限った訳ではなく、ちょっと日常を変えてみないか、というもっとライトなメッセージである。
隣町であってもワクワクすることもあるし、通勤経路を変えるだけで新鮮な発見があったりする。

そう思うと、僕は毎日旅人でいられる気がする。

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