バグダット・ホテル
ロンドンで旅人が集まるアールズコート近くの旅行会社で買った航空券は、カーボン紙が幾重にも重なった古めかしいタイプのもので、そこにイギリス人特有のクチャクチャ文字でなにやら書かれていた。
よ〜く見たら僕の名前やら便名やらが書かれており、ホントにこれで飛行機に乗れるんかいな、と不安を覚えるほどの物だった。
ヒースロー空港からの便はイベリア航空のマドリット行きで、ほぼ定刻に到着。こうして空路でスペイン入りし、そのまま当時開通したばかりの高速列車AVEでコルトバへ。
今度はスペインかいな>>
メスキータと呼ばれる元モスクで現在は教会という特異な建築物の北側にあるのが「ユダヤ人街」。細い路地が本当に迷路のように巡っており、迷うこと迷うこと。
「ユダヤ人地区に宿多し」との情報を元に狭い路地をフラフラしていたら見つけたのが
「バグダット・ホテル」だった。
湾岸戦争から少し経った頃だったので、何となく「バグダット」という名前に不安を感じたのだが、ドア越しに覗いてみれば普通の小さな安ホテル。
フロントではアラブ系のオジサンがテレビを観ながらお茶を飲んでいた。
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部屋を小さくてもまぁ清潔だったのだが、一人旅だと暇なんだよね。
街へ出て、迷路を迷いつつバールに入り、ビールを一杯飲んだ。
翌日他の旅人と話す機会の多いユースホステルに移ってしまったけど、ずっと記憶に残っているホテルのひとつである。
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