滋養強壮としてのスタウト
何回か書いた事があるが、シンガポールにたびたび行っていた時期があった。
従兄弟が駐在していたので、宿代がタダだったため一番長い時で一週間、回数にすると9回くらい行ったと思う。
あえて使ったシンガポール航空。チャンギ空港での乗り継ぎをそのまませずに、何日かストップオーバー(現地滞在)をした時も含む。一番長いストップオーバーは4日。もちろん、そのまま乗り継いだ事もあるが、長い乗り継ぎ時間を利用して、街に出ていった。
4日もSOするか!>>blogランキングへ
ここ数年シンガポールに行っていないので今の事は解らないが、「再開発」ばかりやっている印象がある。
英国植民地時代に作られた街並み。その後、日本軍に占領されたりとイロイロな過去の歴史はあるのだが、その街並みが何とも味わいがあって良かった。
それが行くたびに壊されて、新しいビルになっていたり、「景観地区」として昔の面影は残しつつも、派手な色でペイントされブティックが並んでいたりと残念な思いをした。
シンガポーリアンは食に対してウルサイ。
そんな一見ボロイ街並みの中にある、クーラーも無く扇風機がブォンブォン唸っている様な店舗の店でも「美味い」と遠くからバスを乗り継いでもやって来る。
が、はやり「再開発」でそれらの店も立ち退いていく。
(その後どこで再開しているかが口コミで拡がったらしい)
六本木でチキンライス食べられます>>blogランキングへ
あるチキンライス屋。チキンライスと言ってもケチャップのそれではなく「海南鶏飯」(海南チキンライス)である。
星の数ほどの店があり、「シンガポールの国民食」とも言われるチキンライスの名店に何度か足を運んだ。
扇風機の音を聞きつつ、ビールを注文。もちろん、シンガポールの定番「タイガービール」である。
古い店のスタイルのためか、店の人が古いからか、ビールグラスは氷入りで出される。
氷入りのビールを日本では飲むことはないけれども、郷に入って郷に従えとはよく言ったもの、暑いシンガポールのクーラーの効かない店では、これもまた良い。
「ビール、もう一本!」
とお代わりをしてしまった。
隣には、ドイツの酒場の「シュタムティッシュ(常連席)」のように、近所のオジサン達が新聞を読みながらビールを啜っている。
タイガーではなく、漆黒のスタウト「アンカー」である。
英国時代があったためか、スタウトの市民権は結構強く、日本とは比較にならない位だ。
暑い国だから体力維持の為にスタウトが良い、と考えられている、と従兄弟が教えてくれた。
「タマゴを入れて飲む人が多い」
とも言う。
ウソだ、と思ったが、オジサンがアンカーをグビグビと飲み、グラスが空になる頃、
グラスの底にある黄色い玉がオジサンの口に吸い込まれていった!!
*******************
人気blogランキングへ
↑一読されましたら、是非クリックをお願いします。
ランキングのアップにご協力ください。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
ひまじんさん>
そっか、タマゴを入れるとミルクセーキかぁ。。
投稿: 小林麦酒 | 2007/10/22 23:54
アンコールワット周辺の屋台の、生フルーツジュースも鶏卵入りなのを思い出しました。
これは、果物と水と卵をミキサーでガーーーッ!っと。
作り手のお姉さんに「卵は入れないで」って言うと、不思議そうな顔すんだよね。
ミルクセーキじゃないんだからーー
投稿: @ひまじん | 2007/10/19 22:31
麦福さん>
そう、あるんですねぇ。
そういえば、誰かのエッセイで「黒ビール」というのがありました。
昭和30年代〜40年代、まだ日本の特急列車に食堂車が連結されていた頃、その食堂車のメニューに「黒ビール」というのがあったそうです。
スタウトではないと思いますが、黒いビールは何となく健康そうに見えるのかなぁ・・。
投稿: 小林麦酒 | 2007/10/18 18:47
昔バイトしてたお寿司屋さんでも、卵入れて!!って注文しているお客さんいましたよ。
最初は『えぇっ!!』って思ってましたが、他国でもあるんですね。
健康の為って言ってたけれど、コレステロールは高いだろうなと思ってました(笑)
投稿: 麦福 | 2007/10/17 21:31