甲府盆地のワイン文化=
先日、友人とちょっと山梨へ行って来ました。
農産物の加工販売に従事するその友人が、「ワイナリーに行こう」と言ったからです。
僕はドイツビールのサイトをやっていますが、基本的には「地域に根付いた酒文化」が好きなんですね。ドイツで地域に根付いたビールの醸造所や、日本で地元に愛されている酒蔵を巡っているのです。
これらも麦や米といった材料を加工・販売しているので、農産加工品と変わりありません。
甲府盆地にはローカルなワイナリーが多いと言うことで、以前から興味はあったのですが、ツーリングの時に通り過ぎるだけでなかなかしっかりと訪れることはありませんでした。
今回訪れたのは、甲州市の機山洋酒工業さん。
僕がドイツで訪問している醸造所のような、ご家庭の敷地に醸造所やセラーがある雰囲気の良いワイナリーでした。
こちらで、イロイロなお話を聞くことができました。
先に結論を言うと、僕がドイツ・フランケン地方で見てきたビール文化と同じ様に、地域に根付いたワイン文化がここにはあると言うことです。
メモ代わりに列記してみると・・・
元々、蚕を飼うために桑の実を栽培していた。(水はけが良いので、米が育たない)
同じ土壌で育つ桑からブドウへの変換。
必然的にワインを造るようになった。
米の酒は特別な時にしか飲まない風潮があった。
一升瓶に入れたワインを湯飲みで飲んでいる光景を見たことがありますが、それまでは地元消費のためのワインであり、外国産のワインと並べて勝負できるようになってきたのは、ここ15年くらいだそうです。
品種改良や、醸造家の海外留学が近年の発展の理由であることは間違いありません。
ちなみに僕は洗練された酒も好きですが、地元の人達が日常に消費しているような素朴な酒が好きなんです。
今日では、甲府盆地全体で100軒弱のワイナリーがあるそうですが、最盛期には2000軒あったというから驚きです。
ただし、その2000軒というのは全てが販売していた訳ではなく、農家が自分の畑で収穫したブドウを自家用ワインにするためだけの「作業所」、いわゆる「共同ワイナリー」のような存在ですね。
今日でも何軒か、その名残のようなワイナリーが残っていると言うことなので、これからヒマを見つけてはこのエリアに足を運んでみようと思います。
余談:山梨県って合併後に昔の何町が何市になったのか、さっぱり解りません
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