ドイツビール紀行2006〜市役所の食堂〜
Ratskeller(ラーツケラー)に入った。
これはRathaus(市庁舎)の地下室を意味しているが、レストランだ。ドイツの古い町の古い市庁舎にはほとんどこの様な形態のレストランがあり、どちらかと言うと洒落た雰囲気の中で食事が楽しめる。街のシンボルでもある市庁舎の下に造るくらいだから、質素という訳がない。そして、何と言ってもその街の料理人によって、その街の味が楽しめる。
涼しい室内であるが、ガランとしている。店内には日焼けを恐れているらしき奥様を連れた日本人夫婦が一組いるだけで、ホールの中には決して大きいわけではない彼等の話声が響いているくらいだ。
ほとんどの客は店の前に拡げられたテラス席に座っている。
こんなに晴れた日の昼食である。この様な状況に置かれた場合、ドイツ人のほとんどが外での食事を希望する。テラス席は満員御礼だ。そして続々とやって来る客は、満席だと言うことを察すると店内を見ることなく帰っていく。他の店のテラス席を探すためだ。
偶然席を立った老夫婦がいたので、待つこと無く席を確保できた。外の席であるが最前列ではなくちょっと奥まっている場所で、僕にとってはベストポジションだ。
この様に街の真ん中にあるカフェやレストランの外の席に慣れていないせいか、一番前だと何となく視線が気になる。特に同じ日本人観光客の視線だ。オバサン団体客なんてのは、こういう状況に置いて
「あら、気持ちよさそうな席ねぇ・・・。美味しい?」
などと聞いてくることもよくあるのだ。
店員に
「この地方の料理は?」
と聞くと、
「これとこれが・・・」と指をさして教えてくれる。やはり肉料理になってしまうのは仕方がない・・・。
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