ドイツビール紀行2006〜コーブルクのビアガーデン〜
路地をウロウロしながら旧市街を抜け、先ほどの駐輪場に戻る。
横にある木立の中、テーブルが幾つも並び人々がビールを楽しんでいる。そう、ここは街の公園に夏期限定でオープンするビアガーデンだ。
何軒かの掘っ立て小屋が並んでおり、軒下にメニューが貼ってある。
一軒は軽食専門の売り場で、その隣がビアサーバーのドカンと置かれたお待ちかねのビールカウンターである。
「ビールはこの街の物だよね?」
「もちろん!世界一のコーブルガー・ビールさ!」
ビール係のオジサンは満面で答えてくれた。
「じゃ、その世界一ビールを小さいグラスでちょうだい」
オジサンは手際良くビールをジョッキに注ぎカウンターの上にドンと置いた。
「小さいグラス」は500mlジョッキである。さすがはフランケン。
おそらくオジサンを初めこのビアガーデンでビールを楽しんでいる人の多くは、醸造所が閉鎖されてクルンバッハで委託醸造されているなんて事は知らないだろう。しかし、オリジナルレシピを忠実に引き継いで生産されていることもあり、味は(たぶん)変わらないし、またこの街の周辺にしか売られていないため、閉鎖前のこのビールを取り巻いている環境は変わっていない。
カウンターにはコースターが積み上げられている他、プラスチック製のBier Dach(ビア・ダッハ=ビールの屋根)も置かれている。
これはビールの中に木の葉が落ちてきたり、虫が入って来るのを防ぐためにジョッキやグラスの上に置く蓋である。
醸造所やビアガーデンのシンボルが入ったビア・ダッハを販売している事もあるが、この醸造所ではレンタルしていた。もちろん無料。
まぁ、ビアダッハが無くてもコースターをグラスの上に載せれば良いので、それほど使っている人は多くない。
「ひとつ持って行けよ!」
ビアダッハを眺めていると、カウンタのオジサンが手渡してくれた。
ビールはもう飲んでしまったが、ありがたく頂戴することにした。
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