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2006/11/23

ドイツビール紀行2006〜Coburgで空振り!!

Co_stadt_1 ドイツの街らしく、駅は街の中心には無い。いわゆる昔の城壁や堀の外に建てられていることが多く、旅行者は街の中心までバスやトラムでの移動を強いられるが、幸いにしてこの街は旧市街まで1キロ程度なので、それほどの不便は感じない。
僕は自転車を持ってきた。この街を自転車で走る。








まず目指すのは一軒目、Brauerei St,Scheidmantelである。
駅から真っ直ぐに伸びるBahnhof Straße(駅前通り)には、歩道と自転車道が別れており走りやすい。途中、小川沿いに旧市街からやって来る自転車道と合流するのだが、この道を旧市街に行かず、反対方面に走る。
商店やオフィスビルも点在するような住宅地。地域のスポーツクラブのサッカー場の芝生が美しい。

Co_brauerei 真っ直ぐな道を走って数分で醸造所に到着したが、何だか様子がおかしい。
Gaststette(直営パブ)の扉は閉まり、その正面にある重厚な煉瓦造りの醸造所本体には大きく黄色い看板が貼ってある。
「Verkauf」
・・・英語では「For Sell」

げ!醸造所は売り出されていたのだ!
醸造所としてではなく、この重厚な建物が売られているのだろうが、ここには醸造所が存在していないことは確かだ。

すぐ横に、なぜかダイビングショップがあったので入ってみる。
自転車でやって来た東洋人に店員は少々驚きつつ、店の奥から出てきた。
しかし、さすがビール王国フランケンの人だ。僕のTシャツに書かれた「Ein Bier,Bitte」に反応し、直ぐに笑顔になった。

「この醸造所ではもうビールは造っていないのですか?」
「そうなんだ。最近閉鎖されてね。今ではKulmbachで造っているよ。残念だね。」

ビール自体は消滅していた訳ではなく、クルンバッハの醸造所に醸造を委託し、今では販売部門だけが残っていると言うことだ。
駅の近くにあった醸造所も同様に、今では醸造していないらしい。

「この裏手には配送センターがあるよ。ただトラックが行ったり来たりしているだけだが、醸造所があった頃の活気だけは何となく感じられるよ」

Coburg市内に醸造所は無くなっても、やはりこの街のビールとして市民に愛されているのだろう。「Coburger Pils」と書かれたトラックからケースに入った瓶ビールはもちろん、様々な大きさのビール樽が降ろされ、そして配送されていく様子が伺えた。

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