ドイツビール紀行2006~Kreuzberg手前のケラーへ!
Schaid方面に登っていく坂ではなく、住宅地の方へ向かっている道に進む。
この先に今日の目的地であるKreuzbergがあるのだが、その前に寄りたいビアガーデンがあるのだ。
先ほど閉まっていたLittmayerのビールを扱うビアガーデンだが、ここの地下室がまた素晴らしいという情報を掴んでいた。
地下室を持つビアガーデンは、坂の上にある(山に穴を掘るため)。
何本も通っている坂道を間違えた場合、悲惨な目に遭うのはわかっているので、ちょうど道路工事をしていた体格の良い青年に聞いてみる。
どうやらこの道を登った所に間違いないらしい。
しかし、まだ早いのではないか、と彼の同僚がちょっと離れた所でスコップを担ぎながら言ってきた。
時間的には午後3時半過ぎである。
その時、一台のスズキ・ジムニーが坂を登っていく。
「あれだよ、あれ!あの車がビアガーデンの主人の物だ。ラッキーだな、直ぐに開けてもらえよ!」
ちょうど良かった。開店準備のためにご主人がやって来たらしい。
このビアガーデンは一番上に駐車場とトイレがあり、客席は下方向へ雛壇状に拡がっているのだ。 山の斜面に造られた小屋の鍵を開け、老夫婦が準備をしている。 駐車場の高さから、一段下がった所にあるのが2階部分の入口。ドアを開き、というか外し、そこに腰の高さほどの板をはめて即席のカウンターが出来た。 壁にはメニューが掲げられているが、基本的には「Brotzeit(ブロートツァイト)」と呼ばれる「切って盛るだけ」の軽食である。 家で仕込んできたらしい大きなタッパーが幾つも運ばれているが、この中にはポテトサラダやザウアークラフト(キャベツの漬け物)が入っているのだろう。 ここも2階部分と同じように即席のカウンターが造られている。 オジサンが準備しているのはビール。木の樽に注ぎ口を打ち付けて、台の上にドンと置いた。
なぜ、2階が料理で1階がビールなのか。 それはこの斜面という地形が大きく関係している。 この小屋の1階部分からは、真横に向かってトンネルが出来ているのだ。もちろん、このトンネルはどこかに通り抜ける物でもないし、そしてハリーなんて名前が付いている訳でもない。何を隠そう、これはビールを貯蔵するために掘られた横穴なのだ。 石枠で型取られた入口があり、そこから奥へと繋がっているトンネルには、ビールの樽がゴロゴロと転がり、ワインやソフトドリンクのケースが並べられている。
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