ドイツビール紀行2006 Hallendorfの醸造所2軒
Hallendorfの集落は、緩やかな斜面に拡がった小さな集落であるが、何と2軒の醸造所がある。
街の中心近くで自転車を停め、地図を確認しようと思ったら、庭木に水を掛けているオジサンがいる。
「すみません。この集落の醸造所はどこですか?」
と聞くと僕の後ろを指さし。
「ここだよ」
と一発返事であった。
「ここに一軒。さらに、そこにもう一軒。見えるか?そこだよ、そこ!」
オジサンは身を乗り出して教えてくれ、さらに続けた。
「この集落には、醸造所が経営する最高のビアガーデンがあるんだ。この先に行けば、Kreuzbergへの道順がでているから、それに沿っていけば迷うことはない。本当に素晴らしいところなんだよ」
オジサンは誇らしげに、僕の目を真っ直ぐに見ながら言った。
「そのビアガーデンに行きたくて、ここへ自転車で来たのですよ」
と言うと、
「そうか、日本でも有名なのか!それは凄いなぁ!」
と何だか勘違いし始めた。
オジサンの家の前にあるのはBrauerei Littmayer。1422年創業という老舗だ。夕方からの営業ということでドアが開いていない。
この店のビールは、そのビアガーデンで飲むことが出来るので、ここは執着せずに次へ向かう。
次といってもその醸造所はここからわずか数十m先である。自転車に腰掛け、ちょっとした下り坂の惰性だけで進み到着。
次の醸造所Brauerei Liberth。ここも何だか開店前の様子であるが、貫禄のある腹のオジサンが店の前に立っていた。
「こんにちは〜。店はまだ開いていないのですね?」
と言いかけると、先ほど色々と教えてくれたオジサンが後ろの方から、
「おい!彼は日本からビアライゼに来たらしいぞ!丁重に扱えよ!がはははは!」
と大声で叫んでいる。
「はははは!そうかそうか、まぁ、どうぞ」
ちょっと物静かそうなオジサンは、事情が解った、という顔で僕を迎えてくれた。
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