ドイツビール紀行2006〜醸造所内に潜入〜
オーナー氏が醸造所を見ないか、と声を掛けてくれた。
先ほどの小屋とは反対方面にある建物が醸造所だ。
一段高い丘の上にあり、階段を登りドアを開けると古めかしい計器類が銅製パネルの面にズラリと並んでいる。
牧歌的なフランケンの風景を眺めるガラス張りの部屋には、小さな銅製の煮沸釜が置かれている。
そこから階段を降りていくと、一転ヒンヤリとしたエリアになり、ステンレス製のタンクが並んでいる。
どの醸造所でも、「熱」の行程では比較的古い機械が未だ現役で使われている。しかし「冷」の行程では近代的な設備が度王入されている。
ビールの醸造というのはある一定の温度以下では雑菌との闘いになる。近代ビールの品質が飛躍的に向上したのは、これらステンレス製のタンク等の普及によるものであることは間違いない。これらの設備がドイツ人により清潔に保たれ続けることにより、美味しいビールが造られ続けているのである。
「君にとって一番面白いのは貯蔵庫だろう」
オーナー氏は、醸造所の真ん中を貫く私道の反対側にあるドアの鍵をポケットから出しながら言った。
この道路は切り通しになっている。ドアはその剥き出しになった山肌に備え付けられた物だ。冷蔵庫のような扉を開けると、薄暗いトンネルが現れた。
これこそが今回の旅の一番の目的である「本物のケラー」である。
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