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2005/01/07

ドイツ人達と過ごした正月 2

翌朝、誰となく起き出して朝食を摂る。ドイツ式の朝食はパンを主食にし、大皿にハム・チーズを並べ、ジャムやマーマレードの瓶も並ぶ。ゆで卵を立てる食器は日本酒の御猪口に似ている。初めの頃、なぜドイツ人の台所には御猪口があるのか疑問に思っていた。(本当の話)
コーヒーを飲みながら長〜い朝食を摂るのが休日の正しい朝食である。

約束の10時近くになると、散歩に行く者は集合し始める。寒いので皆ゴアテックスなどのジャケットに身を包み完全武装である。
バンガローの直ぐ裏手を歩けば海岸に出る。この海岸を散歩しようというのが今日の行事なのだろうか?
10人ほどで歩き始める。すぐにちょっと硬めの砂浜に出て北海の唸りを聞きながら散歩をした。
ニットの帽子をしっかり被り、そしてマフラーで首を防護し歩く。その先を曲がればバンガローに戻る・・・・曲がらない!一行はバンガローを目指さず海岸線をずっと歩き続けた。時折爆笑しながら一行は進む。途中までその笑いの渦に入っていた僕も、さすがに疲れてきて隣を歩くKに質問する。
「散歩に来たのではないのか?」
すると、こいつは何を言っているのだとばかり、「今、Spazieren(散歩)しているじゃないか」
と答えた。
2時間ほど歩いた後、海に面して何軒かのカフェが並んでいる集落(?)にたどり着いた。ここで一時間ほどコーヒーやビールを飲みながら、いろいろと話をする。話といっても議論ではない。「ウチの犬がこの前怪我をした」とか「オヤジの車はそろそろ10万キロ」とかいった話である。

そして「じゃ、行こうか!」
・・と来た道(砂浜)をまたブラブラと引き返し、2時間ほど経ってバンガローに帰ってきた。

所用時間5時間!これはどう考えても我々の思う散歩ではない。しかし皆口を揃えて「これはSpazieren(散歩)だ」と言う。
「散歩は30分以内!1時間以内はウォーキング!それ以上はライトトレッキング!」と勝手に定義。
辞書の訳はあてにならないケースの一例を見た思いだ。
以後何年も彼らから散歩を誘われると、「散歩なのか、ウォーキングなのか、トレッキングなのか?」と聞くが、「一時間以上だからトレッキングだ」との返事しか来ない。
まぁそう言われれればそれなりの覚悟をしていくので問題ないが・・・。

つづく

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